虹の岬の喫茶店(森沢明夫) トンネルの出口に小さな看板があり、草が生い茂った道についている轍を辿ると視界が開け真っ青な海が見える。そして、岬に小さな建物が……三本足の犬に案内されてドアを開けると初老の女主人が迎えてくれる。 美味しいコーヒーと、音楽。音楽はリクエストをしても良いが、マスターに任せると、そのときに合った選曲をしてくれる。 喫茶店の壁にかかった絵には、そこから見える海に虹がかかっているのが意味深。 切り口の違う短編が並んでいて、それぞれのお客の人生が交差する。 そんなお話です。 怖い患者(久坂部羊) とんでもない藪医者もいれば、恐ろしい患者もいるのです。 医者の言うことを信じられず…