鉄道路線において、複線(上下線が別の線路になっている形態)を2組並べ、合計4つの線路が並んでいる形態のことをいう。
3組の複線が並ぶ場合は「三複線」、4組以上は「四複線」というように増えていく。
また、4本の線路の使われ形によって大きく2つに分かれており、上下線の同じ方向が2本並ぶ場合(上上下下)は「方向別複々線」、単に複線を2組並べる場合(上下上下)は「路線別複々線」あるいは「線路別複々線」と呼ばれている。
路線別複々線は首都圏の幹線で多く見られ*4、優等列車用と各駅停車用の線路を分けたり、旅客列車の線路と貨物線を分けるために使われる。
方向別複々線は私鉄で採用されるケースが多く、こちらは優等列車と各駅停車の分離(これを緩急分離という)に使われる場合が大半である。
緩急分離を行う場合には、途中駅での優等列車と各駅停車の同一ホーム乗り換えが可能となる方向別複々線のほうが適している。