出発前に見たもう一つの函館番組は、やはりNHKBSの<六角精児:呑み鉄シリーズ>。道南いさりび鉄道に乗り函館市電の操車場を見るなど楽しい番組だったが、それらに加えて七飯町の新しい酒蔵を訪問したシーンが印象的だった。 函館には美味しいものがいっぱいあるのに、合わせる日本酒に函館産のものが僅少だと、ほぼ趣味のような形で始めた酒蔵とのこと。精米度を変えた数種の銘柄を、六角精児氏が真剣に味わっていた。 番組には満足した僕だが、「函館産のものが僅少」という言葉に引っかかった。この街には、醸造所こそ青森県でだが、幻の酒米「マツマエ」を復活させて作った「ガスバリ」という美味しい日本酒があったはずだ。10年以…