撮影年月日:2011/03/23 最初に避難した介護老人施設「松原苑」を訪れてみると、建物の窓ガラスが所々失われており、地震の凄まじい揺れの痕跡が生々しく残っていました。 施設に入居していた高齢の方々は、震災直後に倒壊の危険性があるとの判断から、雪の降る夕暮れ時、それぞれ別の施設へと移送されていきました。その様子を目の当たりにしながら、「もし津波や地震がなければ、ここが彼らの終の棲家だったのだろう」と思わずにはいられませんでした。 移送される入居者の方々は毛布を掛けられた担架に乗せられて職員方によって運び出されていましたがどの入居者の人達の表情にも、寒さと疲労がにじみ、どこか諦めのような眼差し…