------講義録始め------ 中期には場所の見当識障害が生じて道に迷ったり、排泄や入浴など基本的日常生活動作(BADL)に一部解除が必要となります。自身の能力低下に直面し、羞恥心や介護に対する抵抗感が生じるなど、BPSD(行動・心理症状)が活発になりやすい時期です。夜間の不眠や徘徊がある場合、家族が十分に休息を取れず、介護負担も重くなりがちです。 身体合併症やBPSDの治療、あるいは社会的困難が深まった場合には入院が必要となることもあります。当センターでは、認知症ケアチームという多職種チームで、認知症の患者に配慮したケアに取り組んでいます。 認知症ケアチームの中心的役割を担う認知症看護認…