------講義録始め------ 後期になると、食事の支援が大きな課題となります。認知症ケアチームでも、食事場面に立ち会いながら、食べられない原因を検討することが少なくありません。摂食困難のアセスメントについて、再び看護師にお聞きしました。 「食事自体を認識しないとか、お箸の使い方がわからず食べないとか、手を止めてしまうことが一番の課題になります。それが認知症の進行だと判断されがちですが、いろいろな患者さんを見ていると、それだけで決めつけてはいけないと思います。生活全体をできるだけ元の状況に戻しながら、食事も進めていくことが大切です。ベッド上で食べるのではなく、可能であれば椅子に座って食べる…