------講義録始め------ 終末期には大脳皮質の機能が広く失われ、日常生活動作(BADL)は全介助となります。嚥下障害が進行し、誤嚥性肺炎を繰り返すようになると終末期と判断されます。 本人の意思を確認することも困難になり、経口摂取ができなくなった時の栄養法やその他の医療処置、また残された時間をどう過ごすのかといったことが課題となります。心理士もチームの一員として、看取りを含めた家族支援に携わっています。 身体合併症のある認知症患者の臨床や終末期の意思決定支援について研究している専門家に、終末期の課題と支援についてお話を伺いました。 「最も難しいと感じるのは、リハビリテーションをすれば回…