私は、老人ホームで働く介護士の「かいごの木」です。 2022年、認知症高齢者の行方不明者は全国で1万8709人と、過去最多となりました。これは、統計を取り始めた2012年から10年で約2倍に増えています。 認知症高齢者の行方不明は、社会問題となっています。行方不明になった高齢者は、交通事故や低体温症などの危険にさらされるだけでなく、発見されたとしても、認知症の症状が悪化したり、家族との信頼関係が崩れたりするなど、さまざまな問題が生じる可能性があります。 認知症高齢者が行方不明になる原因 認知症高齢者が行方不明になる原因は、以下のようなものが挙げられます。 認知症による記憶障害や判断力の低下 徘…