おやじが死んだ時、何十冊ものアルバムが出てきた。 几帳面な人間だったから、通し番号をつけて、ていねいに作られていた。 産まれた時から死ぬ直前まで、本人の時々の思い出が綴られている。 息子でも、とても全てを眺める気は起こらない。今後もそうだろう。 なんだか、捨てるとおやじの人生を消去するようで、捨てられない。 結局本棚にずらっと並べてあるだけで、これからも当分そうだろう。 あるタレントがテレビで、両親が亡くなった後の片づけについて語っていた。 田舎の実家の不動産が”負動産”になり、処分が大変だったというあるあるだ。 そして両親の写真アルバムは、1冊だけ残してあとは全部処分したと言っていた。 なる…