私は精神科医なので、精神病院で30年や40年以上も過ごしている患者さんに100名くらいは会っています。なお、日本以外の国では、1960年代以降、人権的および財政的な観点から10年以上の長期入院をほぼ認めていません。 長期入院患者のほとんどは統合失調症です。統合失調症はだいたいにおいて成年になってから、つまり20代以降に発症します。1960年代に抗精神病薬(統合失調症の薬)が使われるようになってからは、医学的に長期入院する必要性はほぼなくなったのですが、日本だけは、人生のほとんどを精神病院だけで過ごしている患者さんが10万人ほどもいます。なお、日本全体の精神科入院患者数は約30万人で、どちらも世…