0)前置き 以下の4つをよりどころに『徒然草』を読んでいます。 ①旺文社文庫『現代語訳対照 徒然草』 (安良岡康作于訳注/1971初版の1980重版版) ②ネット検索 ③『角川古語辞典』(昭和46年改定153版) ④中公新書『兼好法師』(小川剛生著・2017初版の2018第3版) 1)本文 第1段 その2 人は かたち ありさま の すぐれたらむ こそ あらまほし かる べけれ。 もの うちいひたる 聞きにくからず、あいぎやう ありて 詞多からぬ こそ あかず むかはまほし けれ。めでたし と 見る 人の 心おとり せらるゝ、 本性 見えむ こそ 口をしかるべけれ。 しな かたち こそ 生れつ…