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酒見賢一原作の『後宮小説』をアニメ化。
1990年3月21日・日本テレビ系列で放送
架空の「明末清初期(多分)頃の中国みたいな国」、素乾で、外戚対策としての「皇帝が崩御の後は後宮引き払って新たに国中から娘をスカウトして教育して後宮作る」という独特の政策により、スカウトされた少女、銀河が、ルームメイトといろいろやるうち皇妃の地位を得るが、という話。原作ではいわゆる濡れ場があったが、アニメ化に際しカットされている。実技担当(お察しください)の教師 菊凶は「逸物一本でのし上がろうとする野心家」で、外見が「見た女は恥ずかしがって家へ入ってしまうほどの」女性のような体をしているという描写であったが、おネエになっているとか、「皇帝とその姉」は原作と違って健全な関係とか、若干の変更がある。
キャラクターデザインがスタジオジブリ作品でも活躍するアニメーター近藤勝也氏であるため、一見してジブリ作品と間違われることが多い。
酒見は 一応当作に対して感謝してはいるものの「王斉美を出せ」などと感想を述べている。また、『風の谷のナウシカ』(マンガの方)の終了に当たり雑誌アニメージュのマンガ次回作として、酒見原作、近藤画によるジャンヌ・ダルク伝が連載されはし(妥当性が高い理由で打ち切り)、後の酒見の小説「墨攻(文春文庫版)」での表紙も近藤が描いている。