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青岸渡寺

(一般)
せいがんとじ

那智山青岸渡寺は、和歌山県東牟婁郡那智勝浦町にある天台宗の寺。
西国三十三所の第1番札所で、熊野那智大社(熊野大社)に隣接する。もともと那智の滝を中心にした神仏習合の一大修験道場だったが、明治初期に青岸渡寺と那智大社に分離した。
仁徳天皇の代(300年代)にインドから熊野灘の浜に漂着した裸形上人が、那智山に籠もり、那智の大滝にうたれること千日、その修行中に滝壺の中に黄金色に輝く丈八寸の観音仏の出現を見たという。
裸形上人は小堂を建て、授かった黄金の観音仏を祀ったのが寺の創始とされている。
その後、推古天皇の代に大和からきた僧、生仏上人が玉椿の大木で如意輪観音像を刻み、この中に黄金の観音仏を胎内仏として納めたという。

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