「悪いなと思っても断れない」 「結局自分が引き受けてしまう」 そんな日々が積み重なっていくと、気づかぬうちに心が擦り減ってしまうことがあります。 私も、介護士として老人ホームで働くなかで、ずっと「頼まれごとを断れない人間」でした。 入居者様からのお願い、同僚からの頼みごと、上司からの急な指示。どれも「NO」と言えず、できる限り応えようとしてきました。 けれど、ある時ふと気づいたのです。「私は、誰のためにやっているのだろう?」と。 本当に相手のため?それとも、嫌われたくない、申し訳ないという“自分の不安”を打ち消すために動いていたのかもしれない――。 頼まれたことを断れないのは優しさ?それとも……