ある森の中に、他の鳥たちとは少し違う、 大きな翼を持ちながらも空を飛べない鳥がいました。 その鳥の名前は、ココロ。 他の鳥たちが空高く舞い上がり、木々の間を軽やかに飛び回る中、 ココロは地面をちょこちょこ歩き、羨ましそうに空を見上げていました。 他の鳥たちは、ココロを「飛べない鳥」と呼び、 仲間に入れてくれませんでした。 ココロは、自分の翼を恨み、寂しい気持ちを抱えていました。 ある日、ココロは森の奥深くで、一匹の小さな虫と出会います。 その虫は、一生懸命に高い木の枝を目指していました。 ココロは、虫の必死な姿に心を打たれ、一緒に木を登り始めます。 道中、ココロは虫から多くのことを学びます。 …