去年、初めて函館を旅した時に、 電車の中でとある女性と知り合った。 その人はとても親切な人で函館山の夜景に付き合ってくれて、 観光ガイドさながらにいろんなことを教えてくれた。 その後、所用で上京した彼女が、 私鉄に乗ってわが駅を訪れてくれた。 これもなかなかないことである。 私の靴を履いて一緒にロックヒルの散歩に付き合ってくれ、 近くにある夜のイルミネーションなども楽しんだ。 「知らない人は泥棒と思え」の今時の風潮と違って、 滅多にない奇特な交流だったと思う。 その彼女が飯寿司(いずし)という珍しい食べ物を、 わざわざ忙しい中、クール便で送ってくれた。 それは北の国の冬の食べ物で名物らしく、 …