振動数が基音の自然数倍にあたる音。
正弦波以外の音には通常含まれている。
和音、純正な音程を考える場合にはこの倍音の考えが重要となる。
基音をCとすれば、倍音の音程はC,C,G,C,E,G,B,C,...(C,C,G,C,E,G,Hb,C,...)
となり、純正な完全5度、長3度があり、主和音(トニックコード)が現れる。
また、金管楽器では倍音で音程を作る。ピストン、バルブ等を持たない金管楽器では倍音にあたる音だけを出すことができる。
A=440Hzとした場合の倍音 倍率 周波数 セント値 補正セント値 音名(独) 音名(英) 音程 1 440 0.0 0.0 A A 同音 2 880 1200.0 0.0 A A オクターブ 3 1320 1902.0 702.0 E E 完全5度 4 1760 2400.0 0.0 A A オクターブ 5 2200 2786.3 386.3 Cis C# 長3度 6 2640 3102.0 702.0 E E 完全5度 7 3080 3368.8 968.8 G G ほぼ短7度 8 3520 3600.0 0.0 A A オクターブ 9 3960 3803.9 203.9 H B 長2度 10 4400 3986.3 386.3 Cis C# 長3度 11 4840 4151.3 551.3 D〜Dis D〜D# - 12 5280 4302.0 702.0 E E 完全5度 13 5720 4440.5 840.5 F〜Fis F〜F# - 14 6160 4568.8 968.8 G G ほぼ短7度 15 6600 4688.3 1088.3 Gis G# 長7度 16 7040 4800.0 0.0 A A オクターブ