「酒は飲め飲め 飲むならば 日本一のこの槍を 飲み取るほどに飲むならば…」 民謡「黒田節」は、戦国時代に実際にあった、ある武将の痛快な逸話を元に作られましたと言われています。 その主人公こそ、黒田官兵衛・長政父子に仕えた猛将、母里友信(通称・母里太兵衛-もり たへえ)です。 物語の舞台は、文禄5年(1596年)正月。 筑前(現在の福岡県)を領地としていた黒田長政は、その功績を認められ、豊前中津城主の福島正則を招いて宴席を設けます。 「飲み取った」のは、ただの酒豪だからではない 宴席が盛り上がる中、酒豪として知られる福島正則は、家臣の母里太兵衛に大杯の酒を勧めました。 しかし、太兵衛は主君の長政…