A24

2025年半ば〜最近にかけて見た中で、自分が好んだり強く印象に残っている映画３本に共通するテーマやモチーフは「脱皮」だった。 まず【サブスタンス】。そして【顔を捨てた男】。 顔を捨てた男2025/7上映 スリラー/ドラマ監督：アーロンシンバーグキャスト：セバスチャンスタン（エドワード、ガイ）、レナーテレインスヴェ（イングリッド）、アダムピアソン（オズワルド） 顔に極端な変形を持つ、俳優志望のエドワード。 隣人で劇作家を目指すイングリッドに惹かれながらも、自分の気持ちを閉じ込めて生きる彼はある日、外見を劇的に変える過激な治療を受け、念願の“新しい顔”を手に入れる。過去を捨て、別人として順風満帆な…

映画『ボーはおそれている』：究極の不安と母の呪縛を描く、アリ・アスター監督の壮大な悪夢の旅 映画『ボーはおそれている』（原題：Beau Is Afraid）は、『ヘレディタリー／継承』や『ミッドサマー』で知られる鬼才アリ・アスター監督が手がけた、約3時間に及ぶ壮大なシュールレアリスム・ホラーコメディです。ホアキン・フェニックス演じる主人公のボーは、日常の些細なことにも極度の不安を感じて生きる男性です。彼にとって、この世界は常に危険で敵意に満ちており、アパートの外に出ることすら命がけです。そんなボーが、つい先ほどまで話していた母が突然死したことを知り、彼女の家へと向かう「里帰りの旅」に出ます。こ…

映画『LAMB／ラム』：羊から生まれた”何か”を育てる夫婦の運命を描くA24制作の衝撃的な物語 静かで美しいアイスランドの山間部を舞台に、予期せぬ“奇跡”が夫婦にもたらす愛と破滅を描いた衝撃作、それが映画『LAMB／ラム』です。アリ・アスター監督作品など、数々の話題作を手掛ける映画スタジオA24が北米配給を担当し、世界を騒然とさせた本作は、アイスランドの新たな才能ヴァルディミール・ヨハンソン監督の長編デビュー作です。羊から生まれた「羊ではない何か」をわが子として育て始めた夫婦の、幸福と恐怖が混在する家族生活の行方と、その根底にある自然の摂理について考察します。

A24作品なのでとてもクセ強であったことは間違いなく、えっちなシーンもグロシーンもあり、そして最後はえっ、なんだこれは〜！？というシーンもあり...【愛はステロイド】 2024年 - アメリカ - 104分原題： Love Lies Bleeding 監督： ローズ・グラス キャスト： クリスティン・スチュワート ケイティ・オブライアン ジェナ・マローン エド・ハリス デイヴ・フランコトレーニングジムで働くルーは、ボディビルの大会に出ることを夢見るジャッキーに一目で惹かれ、住むところのなかったジャッキーを家に招き入れてたちまち関係を持つようになる。しかしルーの父は警官も抱き込むほどの犯罪者であ…

映画『愛はステロイド』（原題：Love Lies Bleeding）は、 A24 製作の最新クライム・サスペンス だ。監督を務めたのは長編映画デビュー作『セイント・モード 狂信』(2019)で知られる新鋭ローズ・グラス、主演には『トワイライト』シリーズや『パーソナル・ショッパー』(2016)、『スペンサー ダイアナの決意』(2021)で知られる クリステン・スチュワート が抜擢された。 物語は、アメリカ南西部の乾いた砂漠地帯を舞台に、ボディビル、ステロイド、暴力、そして燃え上がる愛が交錯する異色のスリラーとして描かれる。 トレーニングジムで働くルーは、ラスベガスで開催される大会に出場するためヒ…

2025年9月3日、愛はステロイドを見てきた！最高映画だった！！うまく言葉にならない〜暴力も筋肉も男の特権じゃないし、規範的ではないクィアが大暴れしてんのがいいし、クィアを描くことの罰のように死が用意されるんじゃなく特大のファンタジーとあっけらかんとした生がある。死なない永遠の逃避行はただのランデブーになる。愛はステロイドという邦題があまりにも最高じゃないか？そのままのタイトルよりもずっと魅力的で、作品の中毒性や幻惑性や暴力性を端的に表しててめちゃくちゃよい〜！

「サブスタンス」が正面からパンチを食らわすような映画なら、「顔を捨てた男」は、腹の中の手を突っ込んで掻き回すようなお話だった気がする。【顔を捨てた男】 2023年 - アメリカ - 112分原題： A Different Man 監督： アーロン・シンバーグ キャスト： セバスチャン・スタン レテーナ・レインスヴェ アダム・ピアソン マイケル・シャノン顔に極端な変形がある俳優のエドワードは、新しい治療方法によって新しい顔を手にいれる。昔のエドワードは死んだことにして、別の名前で新しい人生を送っていたエドワードだったが、かつての自分の顔とそっくりの変形を持つオズワルドという男が現れ... お盆休…