【あらすじ&ひとりごと】 今回読んだのは、松下龍之介さんの『一次元の挿し木』(2025) 「このミス!」大賞の文庫グランプリ受賞作です。テレビドラマ化もされているようですね。謎にけん引されていくストーリーのおもしろさにはページをめくる手が止まりませんでした。 物語は、ヒマラヤ山中の標高五千メートルに抱かれた氷河湖・ループランド湖、ここで発掘された200年前の人骨から始まる。 大学院で遺伝人類学を学ぶ七瀬 悠(ななせ はるか)がDNA鑑定を行うと、4年前に失踪した妹・紫陽(しはる)のものと完全に一致する。 不可解な結果を担当教授・石見崎に相談しようと自宅を訪れたところ、何者かに石見崎は殺害され、…