まただ。 また、俺はエレベーターの中、隣に立った部下の鼻が、微かにピクリと動くのを見逃さなかった。 認めたくはないが、分かっているのだ。俺の頭皮から漂う、あの“男特有の、くたびれたニオイ”。毎朝、どれだけ激しくシャンプーをしても、夕方には、あの“加齢”という名の香りが、俺の周囲を覆い尽くしている。 「ああ、クソ…! 俺の人生は、この“オヤジ臭”と共に終わっていくのか…!」 そう、俺が求めていたのは、香水で誤魔化すような、ちっぽけな“隠蔽”ではない。この、ベタつきとニオイを根本から叩き潰し、朝の爽快感を、深夜の帰宅まで持続させる、圧倒的なまでの“洗浄力”と“浄化”だったのだ。 そんな、男としての…