「いつ頃だっただろうか――」 ミクシィが流行って、誰もが日記を書き始めていた時代。 僕も例に漏れず、その波に乗っていた。 誰かが自分の文章を読んでくれることが嬉しくて、 見知らぬ誰かと繋がって、コミュニティを作って。 毎週末には飲み会を開いて、リアルで顔を合わせる仲間がどんどん増えていった。 でも、不思議なもので。 最初は盛り上がるんだけど、時間が経てばお互いのことも見えてきて、 いろんな問題も出てくる。 2年もすれば、いつの間にか主要メンバーは入れ替わり、 あの頃の熱はすっと消えていった。 そんなことを何度か繰り返すうちに、大勢で集まるのがだんだん面倒になって、 僕は単独行動を選ぶようになっ…