先日、コーポレートファイナンスの授業で、受講生の方から、 「自己資金での投資の場合、ハードルレートを超える必要があるのですか?」 という質問を受けた。 ハードルレートとは、企業が事業等への投資から得るリターンが超えるべき利回りのことだ。 投資家、つまり株主と債権者、は、企業に投融資する際、当然ながら一定のリターンを期待する。株主であれば配当や値上がり益、債権者であれば利息がリターンになる。株主と債権者では、期待リターンの水準が異なる(詳細についてはここでは割愛する)が、株主と債権者が総じて会社に対して期待するリターンをWACC(加重平均資本コスト)という。 企業が投資から得るリターンの水準がW…