2012-01-31
第3回Twitter研究会の発表資料
28日の第3回Twitter研究会で、Crowsnestについて発表してきました。スタッフと参加者の皆様、ありがとうございました。
情報発見の手段が検索からソーシャルへ変わってきているというのは良く言われることですが、実際にCrowsnestを開発してみた感覚として、技術的に検索エンジンとCrowsnestを対比するのが面白そうだと思い、そうした観点でプレゼンを作ってみました。
ソーシャル・ニュースリーダー「Crowsnest」におけるTwitterのリアルタイム解析と情報整理の未来
資料中にもありますが、Crowsnestの構造は以下のように捉えることができます。
| 検索エンジン | Crowsnest | |
|---|---|---|
| ページの発見 | ハイパーリンク | ツイート |
| 転置インデックスのキー | 形態素 | 言及者 |
| クエリ | キーワード | ユーザの持つソーシャルグラフ |
| 結果のソート | PageRankなど | 言及者の信頼度 |
枠組みには検索エンジンとの共通点が多いですが、ハイパーリンクやキーワードの部分が「人」に置き換わっています。この中で、個人的に興味深いと思っているのは転置インデックスの部分です。従来の検索エンジンでは、文書をインデックスする時点でキー(文書が含む形態素の一覧)が確定していますが、CrowsnestではユーザがURLをツイートするごとに、キー(文書への言及者)が動的に追加されていきます。つまり、情報の価値は情報自身にあるのではなく、その伝播者がもたらすという考えが、ここに強く反映されていると思います*1。
2012-01-20
第3回Twitter研究会で発表します
1/28に開催される第3回Twitter研究会で、僕が開発しているソーシャル・ニュースリーダーのCrowsnestについて発表することになりました。
第3回Twitter研究会参加者募集サイト - [PARTAKE]
Crowsnestでは現在、秒間500200件くらいのURL付きツイートをクロールしています。このクロール量自体は、Twitter APIを効率的に呼ぶことで比較的容易に達成できると思います。Crowsnestが特徴的なのはその先で、クロールしたコンテンツから大規模インデックスを構築し、任意のソーシャルグラフ、URLパス、ハッシュタグ、キーワードなどのクエリに対して、パーソナライズされた検索結果をリアルタイムで返せるようになっているところです。研究会では、この辺りの技術について話す予定です。
SummifyがTwitterに買収されるなど、ソーシャルベースの情報集約技術への注目は高まっており、Crowsnestも頑張りたいところです。
興味を持たれた方は、第3回Twitter研究会にぜひいらしてください!
2011-10-31
情報可視化についての思考を深められる『ビューティフルビジュアライゼーション』
オライリー・ジャパンから、『ビューティフルビジュアライゼーション』を献本いただきました。ありがとうございます。
- 作者: Julie Steele,Noah Iliinsky,増井俊之(監訳),牧野聡
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2011/10/26
- メディア: 大型本
- 購入: 2人 クリック: 57回
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情報視覚化の書籍といえば、本書と同じ増井俊之さんの監訳で、2008年にオライリーから『ビジュアライジング・データ』が出ています。
ビジュアライジング・データ ―Processingによる情報視覚化手法
- 作者: Ben Fry,増井俊之(監訳),加藤慶彦
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2008/12/01
- メディア: 大型本
- 購入: 34人 クリック: 662回
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『ビジュアライジング・データ』は、Processingを使った情報可視化手法のガイドで、サンプルコードが豊富に使われていて、かなり実践的です。これと比較すると、『ビューティフルビジュアライゼーション』の方はコードや技術解説が最低限に抑えられ、その分、可視化手法の背景にある思想、着想に重点が置かれており、エッセイに近い書籍になっています。
エッセイといっても、抽象的な話が続くわけではなく、Wordleやニューヨーク地下鉄路線図のデザインなど、筆者が実際に関わったプロジェクトの事例をベースに書かれていて、興味深く読めます。
個人的に面白かったのは、情報可視化にアニメーションを取り入れることの是非を考察している章です。この章では、安易なアニメーションがかえってユーザを混乱させるという実験結果が示されています。こうした結果を踏まえ、アニメーションを使用する場合の原則が分かりやすく整理されていて、参考になりました。
表紙のデザインが奇麗ですが、中身もカラーの可視化イメージが大量に使われていて、図を眺めるだけでいろいろインスピレーションが得られそうです。
2011-10-03
ソーシャル・ニュースリーダー『Crowsnest』を正式公開しました
5月31日に本ブログでベータテストの開始をお知らせした、ソーシャル・ニュースリーダーの『Crowsnest』が、今日正式にリリースされました。
Crowsnestは、これまで、多くの方からいただいたフィードバックを参考に、機能の改善を進めてきました。7月1日のエントリーでは、その一部をご紹介しています。その後もチューニングを続けた結果、サービスが一定のレベルに達したと判断し、このたび公開の運びとなりました。
僕は長い間、Webの情報収集ツールとしてRSSリーダーやソーシャルブックマークを使ってきました。ところが、ここ1、2年ほどで、TwitterやFacebookの情報流量の方が明らかに多くなり、情報収集はソーシャルメディアだけで十分なのではないかと感じ始めました。とはいえ、ソーシャルメディアの情報はノイズが多すぎることと、Google リーダーのように洗練されたツールもないことから、結局、RSSやソーシャルブックマークを見続けてきました。
Crowsnestは、この状況を解決したいという思いが出発点になっているため、「ソーシャルWebにおいて情報の重要度をスコア付けするロジック」と「ツールとしての完成度」の2点については、特に力を入れて追求してきたつもりです。もちろん、現時点ではまだ未熟なサービスであり、既存ツールの代替にはならないかもしれませんが、いずれ、ソーシャルWebの情報流通基盤としてのポジションを確立したいと思っています。
Crowsnestは今後、以下のブログで広報を行っていきます。
今回のリリースについての公式アナウンスは、以下のエントリーをご覧ください。
Crowsnest 日本語ブログ - ソーシャル・ニュースリーダー「Crowsnest」をリリースしました
また、TwitterやFacebookでも最新情報を発信していきますので、チェックしてみてください!
追記
TechCrunch JAPANでCrowsnestを取り上げていただきました!
2011-07-01
ソーシャル・ニュースリーダー『Crowsnest』の4つの新機能
Twitterで言及されるURLの集約とフィルタリングを行うソーシャル・ニュースリーダー『Crowsnest』のベータテストを開始してから、1ヶ月が経過しました。おかげさまで、多くの方に試用していただいています。
この1ヶ月間、Crowsnestをより便利なサービスにするため、いただいたフィードバックをもとに機能の強化を続けてきました。その中から、以下の4点を紹介したいと思います。
Google リーダーとの連携
Google リーダーは、現在最も広く使われているWeb上の情報収集ツールの1つだと思いますが、フィードの登録を増やすと大量の新着情報を消化しきれず、どんどん未読が溜まってしまう問題もあると感じています。
そこで、CrowsnestにGoogleアカウントを関連付けることで、自分がGoogle リーダーで購読しているRSSフィードの中から、Twitter上で言及されている新着リンクだけをフィルタリング表示できる連携機能を追加しました。
連携の方法は簡単です。最初に一度Googleドメインに移動し、Crowsnestのアプリケーション認証を行います。
認証が成功すると、Google リーダーで作成しているフォルダの一覧が表示されるので、Crowsnestと連携したいフォルダを選択します。
設定が完了すると、選択したフォルダがタブとしてCrowsnestに追加されます。他のタブと同様、一定の回数以上ツイートされたリンクだけをフィルタリング表示することができます。
この連携機能を使うことで、気になるRSSフィードがあったらとりあえずGoogle リーダーに登録しておき、普段はCrowsnestでふるいにかけた情報だけを閲覧するという役割分担が可能になります。
キーワード検索
Crowsnestが収集しているリンクを対象として、任意のキーワードによる検索ができるようになりました。
もちろん、Twitter自体にも検索機能がありますし、GoogleやYahoo!にもリアルタイム検索がありますが、Crowsnestの検索はリンクに特化している分、使い勝手の良いものになっています。特に、トレンド性の高いキーワードとの相性は良く、有益な情報を効率的に集められます。
また、TwitterのSaved Search機能のように、特定のキーワードを指定してタブを作成できるので、キーワードを継続的に追いかけることもできます。
キーボードショートカット
デスクトップ版で特に要望の多かった、キーボードショートカットに対応しました。「j」「k」キーでフォーカスを前後に移動するなど、Google リーダーやlivedoor Readerと近いキー体系で、素早い画面操作ができます。
関連記事の表示
複数のメディアで、内容の同じニュース記事が掲載されることは良くあります。中には転載によって、全く同一文章の記事が複数のURLを持つこともあります。
Google ニュースなどでは、こうした記事の類似性を自動的に判定して関連記事としてまとめてくれますが、Crowsnestでも、この関連記事表示機能に対応しました。
関連の判定精度はまだあまり高くないのですが、今後改善していきます。
まとめ
5月31日のベータ版開始から現在までの間に追加した、Crowsnestの新機能を4つ紹介しました。Crowsnestでは、今後もベータテストを継続し、サービスの改善に努めていこうと考えています。





