一条真也です。『ハリウッド映画史講座』蓮實重彦著(ちくま学芸文庫)を読みました。サブタイトルは、「翳りの歴史のために」です。著者は1936年東京生まれ。60年東京大学仏文学科卒業。同大学大学院人文研究科仏文学専攻修了。65年パリ大学大学院より博士号取得。東京大学教養学部教授(表象文化論)、東京大学総長を歴任。東京大学名誉教授。仏文学にとどまらず、映画、現代思想、日本文学など多方面で精力的な評論活動を展開し続けています。 本書の帯本書の帯には「アメリカ映画は何を失ったのか」「撮影所システム崩壊の意味を問う独創的映画論」と書かれています。カバー裏表紙には、「『絢爛豪華』な神話都市ハリウッド。その栄…