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耳なし芳一

読書

耳なし芳一

みみなしほういち

安徳天皇平家一門を祀った赤間関(現在の山口県下関市)の阿弥陀寺を舞台とした物語。

琵琶法師(昔は視覚障害の人が専門に行った)が寺でお世話になってると、実は死んでる何かが、連れて行って怪しい接待をするので、寺の皆さんが、なんとかしましょうと法師の体へありがたい御経を書くと、体の一部が書き忘れられ、死霊の人は「体の一部だけになっちゃったかぁ」とかいってそれを取る、というフォーマットは、一応日本全国に一応あったらしい。芳一譚はラフカディオ・ハーンがまあ再話っちゃ再話して有名になった。

「悲しい霊を癒す仕事をして、耳とか取られる危険も侵す」琵琶法師は偉い というプロパガンダ話として、琵琶法師本人が全国へ説いて回ったらしいので、一応全国に分布していたらしいのだがあまり残っていない。この、平家一門と言う、まず文化人で、苦労して上り詰めた方で、悲しい滅亡を経験した悲劇の一族として、日本人に結構愛されたらしい一族の怨霊が、安徳帝の陵で登場する話は、キャラクターがしっかりしていていいのだが、善光寺辺りに伝わっているバージョンでは、「ストーカーの尼僧が幽霊になって、イケメンの琵琶法師をおもてなしするのだが」という話である。

 コナン・ザ・グレートでの「コナンが死んだときに全身へ何かの文字を書く」と言いうシーンは、この話から取ったそうである。