宝永5年3月14日。文左衛門は巳半(午前10時)から政右・市兵と野遊びをする。大公元下屋敷の東の森号山神でまず弁当を開き、酒・肴が美味く、腹がいっぱいになる。木ヵ崎でまた頂き、そこから東へ出て松下で休息し、その後農家に入り味噌汁を煮る。酒や食事を頂き、とても楽しみ、とても喜ぶ。酉(午後5時)過ぎに帰る。磯姫様の御供をして江戸に下った小塩与五左衛門と生田貞安・加藤安悦などが戻る。三宅備前守殿領内三州田原の海辺へ少し前に流れ寄せた船の覚え。一 舟長さは1丈(1丈は約3メートル)2尺(1尺は約30センチ)ほど。幅は4尺ほど。外は朱塗。内は黒塗。4分(1分は約3ミリ)1(イ4方)の金物、真鍮のびょうが…