中国の六朝時代に、桃花源記という散文を書いた人。 その散文に描かれていた場所、つまり「桃源郷」は秦末の戦火を避けるための人々が逃げ込んだ村みたいなところ。 外部からは(一応)遮断されているが、男女老少が仲良く暮らせるところとして描写され、中国や日本でよく知られている。
彼は「採菊東籬下」という句を書いた詩人としても有名である(隠遁生活の悠々自適さを歌ったもの)。
陶淵明「飲酒」超訳 <酒飲みの夕暮れの歌> 私は黄河を失った晋の末裔だ長江の河口に逃げのびそこに拠点を作った国の役人として日夜励んできたものだだが今や私は人の世の流れから抜け出したそれも街中に居ながらにして抜け出したのだ街中にある庵からは不思議なことに馬車や人々の往来のざわめきが聞こえない 人々は私に聞くなぜ人中にいながらにしてその静けさを持てるのかと 私は答える心がここにいないからだ私の心は街中に居ながらにして山水に遊ぶすると周囲の風景が峡谷に変わるのだと 私は菊を東のまがきで採り悠然たる面持ちで南のかなたの山々を眺め渡す 山々は夕日に染め上げられこの世の物とは思えないほど美しい街中からそれ…
陳情令地上波放送を見て 地上波にてドラマ『陳情令』放送が始まった。全国放送というより、各局それぞれの地方で時期も異なり放映されている。地上波放送だとどんな感じかなと見てみることに。我が家はTOKYO MXです。
49話感想 董秋和は「皇后様は陛下を深く愛するがゆえに、周囲が見えなくなっています。皇后様は妻である前に臣下という身分で、陛下の憂いを解くことが職務、悩みは増やせない」と直談判。
こんにちは。 ブログ百科ララの杏花です。 身体の不調で少しご無沙汰していますが、何とか元気です。 それにしても関東は暑い、いや熱いです! 梅雨とは名ばかりで連日の猛暑、外へ出ると熱気で焼け焦げそう。 午前8時には室内の温度計が30度をさし、日中の予想は34度~35度にまでなるというのですからたまりません。 でも、その酷暑の中に思い切って飛び込み自転車で20分はある病院へ行ってきました。足腰の不具合であちこち渡り歩いた結果行き着いたK整形外科、ここの先生の人柄がとてもいいんです。 脊柱管狭窄症がもとで、特に右側の足腰が痛む私に温存療法(薬やリハビリ)だけれど丁寧な対応をしてくれるのが分かります。…
漢詩クイズで、江西省にある「廬山」の詩が出てきました。 地図を見ると廬山は、上海から長江をさかのぼっていったところにあるようですね。 クイズにもなっていたのは、李白の三千尺の滝で有名なこの詩。 「望廬山瀑布」 廬山の瀑布を望む 李白 日照香炉生紫煙 日は香炉を照らして紫煙を生ず、遥看瀑布挂前川 遥かに看(み)る瀑布の前川(ぜんせん)に挂かるを。飛流直下三千尺 飛流直下(ひりゅうちょっか) 三千尺(さんぜんじゃく)疑是銀河落九天 疑うらくは是(こ)れ銀河の九天より落つるかと 「廬山」って、そういえば漢詩を読んでいると時々目にするなあと。 いったい歴代でどれくらいの「廬山」の漢詩があるのだろうと検…
歳月不待 今回は歳月不待(さいげつふたい)です。 時は人を待ってはくれない、という言葉です。 こういう言葉は本当に聞きたくない、「知ってるよ!」と言い返したい。 この言葉は陶淵明(とうえんめい)の「雑詩」の其の一にあります。 人生はいつどうなるか判らない、今日という日は二度と来ない、思い切り楽しみ、学びましょう、というような詩です。 何それ!けっこう共感できるわ。 そうそう、時は流れて戻ってこない、とか、判ってるっちゅーの! でも、楽しく使おうね!ってつけるだけで、いい文章になるね! それは良かったです。 出典は陶淵明(とうえんめい)の「雑詩」でした。
書名 歌集 むらどり 沙羅叢書第13篇 著者 伊藤宏見 発行日 平成15年12月1日 発行所 短歌研究社 定価 本体2500円+税 むらどりののびちぢみして投げし網二た組空をかすめてゆけり 晩秋の空だが、陶淵明の「園林空しく自ら凋む」の空の景色。
ファーマータナカの今日の漢詩「歳月不待人(歳月人を待たず)」。 陶淵明いい、隠逸反俗と共に酒のイメージが欠かせない。酒を歌った中国の詩人としては、李太白と並んで双璧を成す。 昔Time is money.Time flies.Time and tide wait for no man.等を習ったと思うが、同じ意味のようで実はそれぞれ違うようだ。 「歳月不待人」も一般的には、「時間は直ぐに過ぎてしまうものだから、勉学に励め」的に使われることが多いが、よく引用されるのは「雑詩」其一十二句の最後の四句で、本当はその前の二句に注目すべき、ココ大事。 得歡當作樂 (歓を得ては当に楽しみを作すべし)斗酒聚…
「中国の詩人――その詩と生涯」(集英社)の第三巻は、東晋から南朝の宋にかけて生きた謝霊運(しゃ・れいうん)を取り上げている。 二十歳ほど先輩に陶淵明がおり、生きた時代は大きく重なっている。 lifeintateshina.hatenablog.com 個人的なことを言えば、この詩人の名は、南朝梁の昭明太子によって編纂された「文選(もんぜん)」に数多く収録されていることをあって知ってはいたが、正直なところ、その作品で特に強い印象を覚えたものは記憶にない。 その生涯に関してもまったく無知だったので、今般、期待をもって本書を繙いたのだが…… 目次に掲げられた「謝霊運文学へのあぷろうち」という項目を目…
集英社が1982年から翌年にかけて出版した「中国の詩人――その詩と生涯」は、副題が示す通り、詩そのものに焦点を当てるより、詩文を大きな拠り所としてその作者の生涯・人物像を明らかにすることに主眼を置いた選集と言えよう。 全12巻には、李白・杜甫をはじめとする唐の詩人を中心に据えてはいるものの、紀元前戦国時代に生きた楚の屈原から、唐に続く宋代の蘇東坡・陸游まで、広い時代から、特色ある人生を送った優れた文筆家を取り上げている。 そんな「中国の詩人」第2巻の主人公は陶淵明(とうえんめい、365年-427年)。 陶淵明に冠される「隠逸詩人」「田園詩人」といった修飾語は、何度か官職に就きはしたものの、職務…
陶淵明は『帰去来辞』により官職を捨てて農村に生きる意志を示した😁
長野県北安曇郡池田町の山の中に咲く山桜がとても綺麗です。陸郷の山桜と呼ばれ、「桜仙峡」「夢農場」の2つの鑑賞スポットがあります。 桜仙郷 夢農場 2024年桜の見頃はいつ? アクセス方法 桜仙郷 桜仙峡は、山の高台にあるお花見スポット。見事な山桜が咲き誇るこの場所は、中国・陶淵明の「桃花源記」に書かれた桃の花が咲き乱れる「桃源郷」にちなみ、「桜仙峡」と命名されました。 数千本〜1万本ともいわれる山桜は、鳥が桜の実をついばみ増えていったのだそう。 夢農場 夢農場は、桜仙峡のふもとあたりに位置します。4月には桜と菜の花が満開に、6月〜7月にはラベンダー畑が満開になります。私がいちばん好きな桜スポッ…
目次:クリックで各項目へ飛べます 一条天皇の御代と中関白家の栄華 まひろの身の振り方と識字率の矛盾 兼家の老い 道長と正妻 一条天皇の御代と中関白家の栄華 さて、ドラマの舞台は前回から4年の時を経て、990年(永祚2年)。 986年安和の変で花山天皇を謀略に陥れて譲位させ、7歳になる孫の一条天皇を即位させて、摂政の座につき絶大な権力をほしいままにした藤原兼家。 兼家の子息たちはいずれも飛躍的に昇進を遂げるが、嫡男の道隆は正二位内大臣となり、その家は中関白家と呼ばれて輝かしい隆盛の時代を迎える。 物語の時代は前回から4年とんでいるので、登場人物の年齢と官位をあらためて表にしてみた。ご覧の通り、道…
朝ドラ「虎に翼」も始まって NHK大河ドラマ「光る君へ」第13回「進むべき道」が3/31に放送された。今回は、悲劇のヒロイン定子様が少女らしく可憐にご登場、安倍晴明に寿命を見切られているらしい兼家はすっかり弱って道長を悲しませ、宣孝のまひろへの恋愛感情の覚醒も感じられた。 まひろは「より良き世の中を求め、あなたは上から政を改めてください。私は、民を一人でも二人でも救います」との道長への気持ちを胸に、読み書きできるよう庶民の子どもに字を教え始める。 道長は、民の声を黙殺しようとする兄道隆始め先輩公卿に対して「民なくば、我々の暮らしもありません!」と抵抗。賛同してくれる公卿は「黒光る君」の実資だけ…
『光る君へ』第十三話(進むべき道)を視聴したので感想を書きたいと思います。今回も良かった点、良くなかった点、学びがあった点について書いていきます。 まず良かった点は1つあります。それは主人公まひろに希望が見えた点です。今回は緩急で言うと「緩」の回だったと思いますが、市井の人々に文字を教え、生活の質を向上させ、世の中を良くしていくという、まひろにとってライフワーク的なものが見つかりました。ここまでは災難続きとも言える展開で主人公にとって辛い展開が多かったですけど、ようやく一筋の光が見えてきた感じです。 ただ、こういう展開にもっていくなら謎の男・直秀や散楽メンバーを退場させない方が良かった気もしま…
昭和58年11月2日1版1刷 ①鹿鳴館趣味の洋館に生まる ②論語でそろばんはじいた父・栄一 ③活動写真と錦輝館メロディー ④焼き打ちを免れた「飛鳥山御殿」 ⑤高師付属中学と「克己寮」の生活 ⑥人生・芸術を語った友を失う ⑦趣味をこらした一高の記念祭 ⑧蘆花の「謀叛論」に感銘 ⑨“自らを画する性癖を改めよ”と父の指南 ⑩自費で欧米見学旅行 ⑪田園都市会社のこと ⑫「おもかげを わすれかねつつ…」亡き秀二の遺詩 ⑬過去を現代に生かして未来の道しるべ ⑭善良な国民になることの願い ・明治25年、渋沢栄一の三男として生まれる。明治34年一家は飛鳥山に引越した。東京高等師範学校付属中学校に通う頃、父は強…
目次:クリックで各項目へ飛べます 寛和の変 まひろと道長の恋 今回は大きくストーリーの流れが二つに分かれる。政変と、恋だ。では政変のほうから見ていくことにする。 寛和の変 ………自分は日本史については素人なので史実といっても何も知らないのですけど。少なくともWikiに見える内容通りではあるようだ。 一年に渡って語られる大河ドラマ。 そのプロローグの終章を飾る、天地を揺るがす大事件。 序章は終わったのだと高らかに告げる。 ここを分水嶺として、政治的にも、また関わる人々の人生そのものも大きく動いていく事件。 自分はこの感想部屋で、この事件を軸として山場へ持ってこれるように、この政変そのものについて…
宴のあと三島由紀夫新潮文庫昭和44年7月20日発行令和2年2月5日 78刷令和2年11月1日 新版 発行*この作品は 昭和35年11月 新潮社より刊行された。 三島由紀夫の作品だけれど、読んだことがあるのかないのか、、定かでなかった。図書館でふと目に入ったので、借りてみた。実際の政治家をモデルにしたとして、裁判沙汰になった作品。結果的には、東京地裁は三島由紀夫(平岡公威 ひらおかきみたけ)に80万円の損害賠償を命じたけれど、謝罪文の要求は却下されたようだ。そんなこともあって、三島の作品の中でも有名なものだとおもうけれど、はっきりと内容を覚えていなかった。読んだとしても、高校生か大学生か、、、当…
えっと、夜8時のNHKでしたよね? NHK大河ドラマ「光る君へ」第10回「月夜の陰謀」が3/10放送された。脚本家が「平安のセックス&バイオレンス」を宣言していたんだから、主役カップルがプラトニックのままな訳はなかった。 が、やはりNHKの夜8時だから、ちょっと驚いた。例えば小学生の大河ファンがいるご家庭では、お子様方のお目目を塞いだりしたんだろうか? 大河ドラマや朝ドラの女子の主役というと、物凄く恋愛関係に疎いとか鈍感であるように描かれることが多い印象がある。または、恋愛が成就して両想いになっても「なんでそうなるの」というくらい2人が会えなかったり。王道は、時間がワープして、いつの間にかママ…
※今回もネタバレ含みます 今回は予想通り花山天皇が出家してしまいましたね、、もう本当に本当に可哀想。 全てを失って裏切られた花山院を見ると私はまだまだ頑張れるな〜なんて考えてしまうほどに可哀想。 道兼もあそこまで嫌味ったらしく言わなくても… 花山天皇が騙されて出家する場面は大鏡で何回も見ていたけれど、ドラマで見た方が心に苦しいものがありました。 ですが、これよりももっと印象的だったのは道長とまひろの関係が進展したあの場面です。 心だけではなく肉体的にも結ばれた2人… 決して素直に祝福出来る場面でなかったのは残念だけれど、同じ女性としてまひろの勇気ある決断に盛大な拍手を送りたい。 よく頑張ったね…
道綱「へ?あ、へぇっ?」 そうなりますよね。いきなり目撃者の後始末を命じられて終始挙動がおかしい道綱。父母はあれほど気が回るのに。藤原四兄弟が父と円座を組み在位2年足らずの今帝を出家させ、幼き東宮を帝に立てるという大胆不敵な謀計だ。 「お前だけは生き残れる」「道隆はそちら側だ」政争の時代は謀に手を染めねばならないが、ひとたび実権を握ったなら清い者が立つのが良い。ただそれなら道長が提言したように長兄道隆でも良いはずだけれど、父は聡く清涼で胆力のある道長が好きなんだ。 高倉の女を偵察にいくまひろ。垣間見のドキドキ感はまるで源氏絵巻のようである。おとまる笑。 「古今和歌集…なんで」「陶淵明の詩か」視…
「飲酒は、いいぞ」 同級生の花鶏から衝撃的な一言が飛び出してきた。聞き違いかと思ってもう一度聞いてみたけど、 「最近、飲酒を嗜んでみたけど、素晴らしい味わいだった……」 と言っていた。花鶏は昔から漢字の勉強が好きで、最近は親孝行にも励んでいて立派な存在だと思っていた。そんな花鶏が犯罪行為を? どう反応すればいいかわからず戸惑っていると、花鶏はいたずらっぽく笑って、 「くひひ、飲酒っていうのは詩の名前。そういう名前の詩を読んだだけ」 と言った。紛らわしい……。 「飲酒は隠逸詩人陶淵明の漢詩で、二十首あるんだけど、其五が特に有名みたい」 そういうと花鶏は手帳を開いた。 「問君何能爾、心遠地自偏。私…
晩ごはん( ^ω^ ) pic.twitter.com/ClcphHFu4m — たかの朱美 (@gohan_takano) 2024年3月10日 晩ごはん( ^ω^ ) pic.twitter.com/dYqwt1drr7 — たかの朱美 (@gohan_takano) 2024年3月11日 頭の中でずっと考えごとをしている人は、普通の人よりも「精神的疲労」が大きくなります。しかも、寝るときにも「やはりアレはダメだな...」と考えごとをしているので、なかなか寝つけず、起床後も「やっぱダメだな」と考えるのでいつも疲れ果ててます。かわいそうですね。私です。 — ぱやぱやくん (@paya_pay…
季節は少し遡りまして… 秋が深まり始めた頃、その年で一番最初に「今夜はやけに星がきれいだなぁ」と感動し、それと同時に「そうか、もうそんな季節なんだ」と気付かせてくれる日が必ずあります。 昨年の秋にもやはりそんな日があったのですが、その時にふと脳裏をよぎったのは 『たとえば星を見るとかして』 という一節でした。これは確か…と本棚へ向かい、取り出した一冊が 池澤夏樹さんの『スティル・ライフ』でした。 以下、若干のネタバレを含みますのでご注意ください。 淡々とした、端正な、静謐な、そんな言葉が思い浮かぶ美しい小説。 我が家の本棚でずっと眠っていたこの本を久々に手に取り、おそらく10年ぶりくらいに読ん…
三流外資系サラリーマン大家障害者です。 漢文を勉強しているので、ついでに中国語もブラッシュアップしようと漢文と中国語のセット勉強 漢文と古文はグローバルにつながるんやって 漢文古文不要論は。。。。 陶渊明 饮酒二十首 其五 结庐在人境,而无车马喧。问君何能尔? 心远地自偏。采菊东篱下,悠然见南山。山气日夕佳,飞鸟相与还。此中有真意,欲辨已忘言。- jié lú zài rén jìng,ér wú chē mǎ xuān。wèn jūn hé néng ěr?xīn yuǎn dì zì piān。- cǎi jú dōng lí xià,yōurán jiàn nán shān。shān q…