中国の六朝時代に、桃花源記という散文を書いた人。 その散文に描かれていた場所、つまり「桃源郷」は秦末の戦火を避けるための人々が逃げ込んだ村みたいなところ。 外部からは(一応)遮断されているが、男女老少が仲良く暮らせるところとして描写され、中国や日本でよく知られている。
彼は「採菊東籬下」という句を書いた詩人としても有名である(隠遁生活の悠々自適さを歌ったもの)。
時に及んで当(まさ)に勉励すべし、 歳月 人を待たず。 (訳) 時をのがさずに無駄にすごすな、歳月は人を待ってはくれないぞ。 これは、中国・六朝時代の詩人、陶淵明(365-427)の「雑詩 十二首」の「其の一」の最後の部分。 (引用:『陶淵明全詩文集』(林田愼之助訳注、ちくま学芸文庫、2022年)) 注釈によると「勉励」は「学問につとめはげめという解釈と、遊び楽しみにつとめはげめという解釈もある」。 つまりは、時が早く過ぎ、人はあっという間に年を取ってしまう。 だから好機はのがさず、ぞんぶんに学問(遊び)にはげめ、ということである。 高校時代、漢文の授業で例文として知った。 だが詩そのものは教…
徳川光圀のいう「神儒佛老」で「老」は、余り考慮されていないようにみえる。 一般に使われる言葉として、老荘思想、道家、道教などがあるが、全体を通して、ざっと、確認してみたい。【 】が該当するものである。 西山荘は、陶淵明を倣っている。五柳先生と称した陶淵明にちなんで5本の柳がある。近くには、陶淵明の書いた「桃源郷」にちなんで名付けられた「桃源橋」がある。「桃源郷」には、【老子】の小国寡民を見ることが出来る。 水戸市にある護国神社の鳥居前には丸山という小さな丘には、光圀の建てた丸山淵明堂があった。【陶淵明】の像が祭られていた。 現在、護国神社脇の坂を上った所に徳川ミュージアムがある。この辺りは光圀…
昨日は、台風一過、当地は、久しぶりの快晴でした。晴れ男ならぬ晴れ爺です。予約していた、整体院へ。2回めの治療を受けてきました。 おかげさまで、足のしびれはなくなり、足をかばっていた腰の痛みは残っていますが、家の前の道を歩いてみましたが、大丈夫。👍️ クリニックの西洋医学に頼って、いろいろ薬を処方してもらっていましたが、整体院では、涙が出るほどツボをあちこち長いこと押されました。 5か月も痛い思いをしていたのが、不思議なほど治り始めました。 つぎは、2週間後来院してくださいとのこと。”3回以内に治す”のキャッチは本当のよう・・・ 昨日、干していた洗濯ものを取り込むのを忘れていましたが、今日は曇天…
陶淵明「飲酒」超訳 <酒飲みの夕暮れの歌> 私は黄河を失った晋の末裔だ長江の河口に逃げのびそこに拠点を作った国の役人として日夜励んできたものだだが今や私は人の世の流れから抜け出したそれも街中に居ながらにして抜け出したのだ街中にある庵からは不思議なことに馬車や人々の往来のざわめきが聞こえない 人々は私に聞くなぜ人中にいながらにしてその静けさを持てるのかと 私は答える心がここにいないからだ私の心は街中に居ながらにして山水に遊ぶすると周囲の風景が峡谷に変わるのだと 私は菊を東のまがきで採り悠然たる面持ちで南のかなたの山々を眺め渡す 山々は夕日に染め上げられこの世の物とは思えないほど美しい街中からそれ…
陳情令地上波放送を見て 地上波にてドラマ『陳情令』放送が始まった。全国放送というより、各局それぞれの地方で時期も異なり放映されている。地上波放送だとどんな感じかなと見てみることに。我が家はTOKYO MXです。
49話感想 董秋和は「皇后様は陛下を深く愛するがゆえに、周囲が見えなくなっています。皇后様は妻である前に臣下という身分で、陛下の憂いを解くことが職務、悩みは増やせない」と直談判。
こんにちは。 ブログ百科ララの杏花です。 身体の不調で少しご無沙汰していますが、何とか元気です。 それにしても関東は暑い、いや熱いです! 梅雨とは名ばかりで連日の猛暑、外へ出ると熱気で焼け焦げそう。 午前8時には室内の温度計が30度をさし、日中の予想は34度~35度にまでなるというのですからたまりません。 でも、その酷暑の中に思い切って飛び込み自転車で20分はある病院へ行ってきました。足腰の不具合であちこち渡り歩いた結果行き着いたK整形外科、ここの先生の人柄がとてもいいんです。 脊柱管狭窄症がもとで、特に右側の足腰が痛む私に温存療法(薬やリハビリ)だけれど丁寧な対応をしてくれるのが分かります。…
漢詩クイズで、江西省にある「廬山」の詩が出てきました。 地図を見ると廬山は、上海から長江をさかのぼっていったところにあるようですね。 クイズにもなっていたのは、李白の三千尺の滝で有名なこの詩。 「望廬山瀑布」 廬山の瀑布を望む 李白 日照香炉生紫煙 日は香炉を照らして紫煙を生ず、遥看瀑布挂前川 遥かに看(み)る瀑布の前川(ぜんせん)に挂かるを。飛流直下三千尺 飛流直下(ひりゅうちょっか) 三千尺(さんぜんじゃく)疑是銀河落九天 疑うらくは是(こ)れ銀河の九天より落つるかと 「廬山」って、そういえば漢詩を読んでいると時々目にするなあと。 いったい歴代でどれくらいの「廬山」の漢詩があるのだろうと検…
歳月不待 今回は歳月不待(さいげつふたい)です。 時は人を待ってはくれない、という言葉です。 こういう言葉は本当に聞きたくない、「知ってるよ!」と言い返したい。 この言葉は陶淵明(とうえんめい)の「雑詩」の其の一にあります。 人生はいつどうなるか判らない、今日という日は二度と来ない、思い切り楽しみ、学びましょう、というような詩です。 何それ!けっこう共感できるわ。 そうそう、時は流れて戻ってこない、とか、判ってるっちゅーの! でも、楽しく使おうね!ってつけるだけで、いい文章になるね! それは良かったです。 出典は陶淵明(とうえんめい)の「雑詩」でした。
書名 歌集 むらどり 沙羅叢書第13篇 著者 伊藤宏見 発行日 平成15年12月1日 発行所 短歌研究社 定価 本体2500円+税 むらどりののびちぢみして投げし網二た組空をかすめてゆけり 晩秋の空だが、陶淵明の「園林空しく自ら凋む」の空の景色。