荘子

荘子

(一般)
そうし

Chuang-Tzu
古代中国戦国時代の思想家。姓が荘、名は周、字を子休という。
孔子の弟子である「曽子」との混同を防ぐため「そうじ」とも読む。

人と生涯

生没年不詳。「荀子」、「史記」などの記述からは前370〜前300(辟公3〜元王偃29)ごろの人と推定されている。宋の国の人(現在の河南省商丘市)で、若いころ蒙(現在の安徽省蒙城県)の漆園の役人を勤めたほかは無位無冠であったらしい。その他の伝記的事実についてはほとんど分からない。書物「荘子」に伝わる荘子説話は信憑性が薄いが、恵施(紀元前370年-319年、名家とされる思想家)との交流は事実であると考えられている。宋が前代の王朝である商(殷)の遺民を封じた国であるということを背景として重視する見方もある。
従来の見解では、老子の教えを学び、道家思想を発展させた人物とされてきた。しかし、この見解は現在では疑われている。影響関係がはっきりしているのは、上記の恵施のほかに墨家の論理学や平和主義を唱えた宋栄子などであり、特に恵施、宋栄子の名前は「荘子」著作中に出てくる。

著書

「荘子」(別名を「南華真経」)
荘子 第一冊 内篇 (岩波文庫 青 206-1) 荘子 第2冊 外篇 (岩波文庫 青 206-2) 荘子 第3冊 外篇・雑篇 (岩波文庫 青 206-3) 荘子 第4冊 雑篇 (岩波文庫 青 206-4) 全4冊

ただし、荘子自身が著したのはいわゆる内篇の一部、おそらく最初の二章のみと考えられている。
「胡蝶の夢」の説話はあまりにも有名であり、また、「井の中の蛙」「朝三暮四」「薪火伝う」などの故事成語もここより採られている。
また、孔子ならびにその一派をこき下ろすエピソードの多い「外篇」「雑篇」は、後世に荘子学派が記したものとされている。

ネット上で読めるもの
原文
http://www.geocities.com/mitsuki_jptw/other/son/otherson.htm
http://chinese.pku.edu.cn/david/zzzhz.html

読み下し
http://sudana.hp.infoseek.co.jp/index.htm

和訳(林語堂の英訳よりの重訳)
http://www.asahi-net.or.jp/~qh4s-kbym/Chuangtse.html

思想

一般的には万物は一なる無、「道」であると唱えたとされる。しかしこのような独断的な主張は荘子の懐疑論的な傾向と矛盾する。荘子自身が言う「道」とは、そのような超越的な対象を指す固有名詞ではなく、単に規則、規範、法則、傾向などを表す一般名詞と読める。万物が従うとされる「大道」もあくまでさまざまな「道」の一つとして考察の対象になっているに過ぎない。荘子の発見は、このような「道」が善悪の判断に基づく規範、倫理などと,価値判断に基づかない自然法則、習慣などの二つに分けられ、前者は後者を前提にするということであった。ここから、因循、つまり価値判断を停止して運命に従うという考えがでてくるように思われる。荘子によれば、倫理上の二律背反は、さらに上位の規範を探究することによってではなく、(これは単にさらなる二律背反を生む)事実性に従うことによって解決される。

参考:http://www.hku.hk/philodep/ch/zhuang.htm

道教の荘子

老子と並んで老荘と併称され、この二つの思想を合わせて老荘思想という。
また、老子、荘子、列子の三名を三子と呼ぶ。
道教を国教としていた唐代では荘子に南華真人の追号を与え、南華老仙とも称すようになった。

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