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文庫化

読書

文庫化

ぶんこか

単行本が文庫本として再出版されること。通常は同一出版社の文庫に入るが、出版社の経営方針などにより例外が生じることもある。

そもそも文庫化とは、その本が(流行りものではなく)定番のタイトルとして評価されたゆえに行われたものであったが、現在では、価格やサイズの手ごろさがその大きな特徴として前面に出されている。読者にとっては、文庫化に際しての、あとがき、解説、加筆訂正もしくは新章の設置なども楽しみのひとつである。

文庫化にかかる時間は一般に3年ほど。最近は短期間のものも目立ち、例えば飯島愛の『プラトニック・セックス』(小学館)は出版から10ヶ月ほどで文庫化された。また逆に、絶版の後に数年を経て文庫化により復刊される本もある(これは学術書に多い)。

また、「文庫落ち」とも言われる。正確な定義があるわけではないが、文庫化とともに元の単行本が絶版ないし入手困難になることを含意することが多い。書誌学的興味を持つひとや、装幀にこだわるファンが悲しむことから、「落ち」という否定的なニュアンスの言葉が用いられるのだろう。