スバルのインプレッサに設定されるスポーツグレード。
レオーネ時代からスバル伝統のスポーツグレード「RX」に「World Rally」の意味合いを込めて命名されたもので、「X」は未知・未来を意味する。
「インプレッサはWRCに勝つために生まれ、そこで磨かれたテクノロジーによって進化する」という哲学のもとに製作されたモデルで、EJ20型水平対抗2リッター・DOHCターボエンジンを搭載。
標準モデルであるGDAは最高出力250馬力のシングルターボで5MTと4ATの二種類、STiモデルと呼ばれるGDBは最高出力280馬力のツインスクロールターボで6MTのみが搭載されていて、装備を簡略化した競技ベース車も用意されている。
その他スポーツワゴンモデルのGGAがあり、こちらのスペックはGDAにほぼ準ずる。
2010年、3代目インプレッサに施行されたマイナーチェンジから、WRX STIは「インプレッサ」の名を外され、独立した車種として展開していく事となった。
2011年にベースとなるインプレッサが世代交代した際も、インプレッサにはWRXグレードは設定されず、WRX STIのみが継続生産される事となった。
2014年2月に三代目WRX STIが生産終了となり、四代目からはスバル・レヴォーグをベース車両としたため、WRXグレードはインプレッサと完全決別する事となった。
2014年8月よりEJ20エンジン+6MTを搭載した「WRX STI」と、FA20DITエンジン+リニアトロニックCVTを搭載した「WRX S4」が新たに登場した。