面白さで痺れた。 『N/A』年森瑛 選考会で異例の満場一致! 第127回文學界新人賞受賞作松井まどか、高校2年生。うみちゃんと付き合って3か月。体重計の目盛りはしばらく、40を超えていない。――「かけがえのない他人」はまだ、見つからない。優しさと気遣いの定型句に苛立ち、肉体から言葉を絞り出そうともがく魂を描く、圧巻のデビュー作。(Amazonより) 文章の切れ味、当たり前とされる価値観への疑い、多様性という名の枠での狭め方など、個人的にめちゃくちゃ刺さる部分が多かった。 ”何度会っても、うみちゃんとの会話のほとんどは脊髄反射に近かった。身体の中に浸透しない。ぶつかったものを打ち返すわけでもない…