『神の雫』 28巻読了

本日は『神の雫』28巻の発売日でした。


小話3つのあといよいよ第九使徒へ・・・


第九使徒の記述

私は走り続けてきた
様々な困難を乗り越え
約束の地を目指して

困難の一つ一つは
目の前に立ち塞がったその時は
憎むべき存在だった

しかし振り返ると
それほど遠い昔のことでものないのに
懐かしく感じられる

今だからこそ分かる---

成功は「月」であり
困難こそが「太陽」なのだ

太陽がなければ
月は決して輝くことがない
同じように
困難のない成功は

人の心を
ときめかせることはないのだ

成功は「果実」であり
困難は「大地」である

大地と格闘することなしに
果実を手にすることは叶わない

同じように
地に足のつかぬ成功などに
喜びは伴わない

今ならば分かる
今ならばそれを伝えられる
勝利を手にし
果実を口にしようとしている私には

しかしどうだろう
それを後から来る者に伝えることは
困難であると同時に
傲慢でしかないのだ

傲慢でしかないからこそ私は
その役割を
ワインに託したいと思うのである

足に残る心地よい疲れ
敗れそうな心臓を
なおも動かそうとする勝利への渇望

見よ
手の届くところに
凱旋すべき門がある

弾ける汗
それは苦しみを乗り越えた者にこそ相応しい
聖なる雫である

人々の歓喜の声が出迎える最後のトラックを
勇者は誇りを胸に駆け抜けていく

両手を天に突き上げ
勝利の雄叫びをもって迎えられるがよい

女神が授ける様々な紅い花の冠
勝者を讃える華やかな宴

このワインは秘めた情熱である
このワインは困難を乗り越える力の源である
このワインは華やかな成功を夢見る野心である

このワインは手にした果実であり
それを口にした若き勇者の高揚であり
忘れ得ぬ「勝利の余韻」である


正直長すぎです(笑)
そして第三の男ワトキンスはすぐに答えが分かったようです。
今後はどう続くのでしょうか。



さて、28巻のワインリストです。
今回はイタリアワインが中心でした。


【小話1】
みやびちゃんの同級生の恋愛話。不器用な彼にたとえたワイン。
●ペスケラ・ティント・クリアンサ 2001
 (アレハンドロ・フェルナンデス)


【小話2】
視力を失った女性と言葉を失った男性との静かな「愛の夢」。
●マッサ・ヴェッキア・ポッジョ・ア・ヴェンティ 1999
 サンジョベーゼ100%の自然派ワイン


マルケザート・デッリ・アレラミーチ・ロッソ・ディ・モンタルチーノ 2008

セカンドラベル。ファーストはブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノD.O.C.G.の法定熟成期間が50ヶ月(そのうち、最低2年はオークの樽で)の熟成が必要となりますが、これは早めに出荷されているもの。ゆえに基準を満たさないのでD.O.C.扱い。
でもその特徴がとてもよくでていてサンジョベーゼのフルーティ&フレッシュ感の香りの中に、バニラやトーストしたアーモンドの風味を感じ軽く飲めるワインでした。


●カステッロ・バンフィ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 1997


●テヌータ・ディ・コッロソルボ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2005*1

台詞にははブルネッロ・ディ・モンタルチーノとありますが、絵はロッソ・ディ・モンタルチーノになっていて違っています。ご注意。
 ブルネロとロッソの違いは上で説明したとおりです。


●ラ・フォルナチーナ・レゼルヴァ・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2004





【小話3】
木戸くんの苦い思い出のワイン。
「あのワインも最初はちょっと苦くて突っぱねられるような味がして、でもじっくり付き合うとその包容力と優しさに気づくことができる」

バローネ・リカーゾリ カステッロ・ディ・ブローリオ・キアンティ・クラシコ 2007
バローネ・リカゾリ  
Castello di Brolio Chianti Classico DOCG 2007

 ⇒ キアンティの歴史をご存知の方はピンとこられたと思いますが、キアンティの法則のリカゾリ男爵です。
  バローネ・リカゾリ社のテイスティングセミナーを参照ください。


●レ・コルティ キアンティ・クラシコ 2002 

●ヴィラ・ジラルディ ソアヴェ・クラシコ 2006
 


使徒編登場のワイン。

アンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ・クロ・パラントゥー 1985

●デザート・ウインド バルベラ 2003
 アメリカのワシントン州のワイン 


そして、第一〜第八使徒のおさらい。
のこりはスタッフでおいしくいただいたそうです。いいなぁw


人生の道のりを表す十二使徒

第一の使徒が「人生の序章」 その始まりの静けさを表現
 ⇒ ジョルジュ・ルーミエ シャンボール・ミュジニー・1er・レザムルーズ

第ニの使徒「母」 その胎内で人は芽生えそしてこの世に生を受ける
 ⇒ シャトー・パルメ

第三の使徒が「団欒」母の次に父親という安心感を得る
 ⇒ ドメーヌ・デュ・ペゴー シャトーヌフ・デュ・パプ キュヴェ・ダ・カポ

第四の使徒が「初恋」思春期の切ない思い出
 ⇒ シャトー・ラフルール

第五の使徒が「試練」試練と達成の喜び
 ⇒ ミシェル・コラン・ドレジェ シュヴァリエ・モンラッシェ
 
第六の使徒が「旅立ち」今の生は見守り慈しんでくれた人のおかげ
 ⇒ ルチアーノ・サンドローネ バローロ・カンヌビ・ボスキス

第七の使徒が「新世界」新たな人々と世界の出会い
 ⇒ シネ・クア・ノン ザ・イノーギュラル・イレブン・コンフェッションズ・シラーズ

第八の使徒が「出会い」異性との出会い。ただ遠くから見つめるマドンナの存在?
 ⇒ ジャック・セロス キュヴェ・エクスキューズ・セック NV


⇒詳細解説は、太陽ビールワイン事業部HP



<おまけ(コラムより)>


●ヴォーヌ・ロマネ・プルミエクリュ・キュヴェ・デュヴォー・プロシェ DRC 2006

モエ・エ・シャンドン・ブリュット・アンペリアル

●ルネ・コーラル・キュヴェ・ド・レゼルヴ・ブリュット 1990

●ニコライホーフ・イム・ヴァインゲビルゲ・
 グリューナー・フェルトリーナー・フェーダーシュピール 2007

オーストリア/ワイングラス
 リーデル・ソムリエシリーズ スパークリングワイン(4400/88)

●クロス・デ・ロス・シエテ 2007
[rakuten:bcs-ls:10003008:image]




29発売予定は2011年06月23日らしいですが・・・予定は未定(笑)




漫画『神の雫』のレビュー記事まとめ

27巻  26巻  25巻   24巻  23巻  22巻  21巻  20巻 



.

*1:原作あり漫画ということで原作の台詞を優先しました。