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2013-03-23

チャイナ・ミエヴィル『言語都市』感想

『ペルディード・ストリート・ステーション』『都市と都市』の2作を楽しませてもらったチャイナ・ミエヴィルの新刊。これを読まんでどうする、ということで、発売前からhonto.jpで予約して購入。まあ、hontoのポイントの期限が切れそうだったからだけど。

言語都市 (新★ハヤカワ・SF・シリーズ)

言語都市 (新★ハヤカワ・SF・シリーズ)

読み始めてみたら、導入部、話に乗れずに辛い辛い。『ペルディード』もそうだったしなぁ〜と思ってみても、今一ページが進まない。70ページ過ぎたあたりでウ〜ンと思っていたら、ちょうど小川一水氏の



というつぶやきがあって、気が楽になった。確かに80ページあたりから話が動き出して、読みやすくなります。

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2013-03-03

日本SF作家クラブ編『日本SF短編50 I』 感想

これは買わねば、と思っていたアンソロジー

近所の本屋にちょうど配本されたところをゲット。



日本SF作家クラブ創立50周年記念として刊行されるこのアンソロジー・シリーズ、全5巻に収録される作品のリストは、すでにハヤカワ・オンラインに掲載されている。あの人は入らいないの?などとというファンの勝手な想いはあるものの、早川書房という出版社と作家勢の間に微妙な関係があるらしいことは一介のファンにも感じられることで、こうしたアンソロジーが刊行されるだけで嬉しい。

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2013-02-24

ハンヌ・ライアニエミ『量子怪盗』 感想 

読みたい/読まなきゃいけない本が溜まっているので、この本は昨年出たとき以来スルーしてきた。しかし普段読ませていただいてる書評系のblog複数での好評価を見て、どうしても気になったので結局、購入。

Kindle版も出ているけど、ここは紙版を購入。銀背から受け継いだスタイル、ビニールカバー付き、手塗りで仕上げられた小口、といったこだわりを見てしまえば、このシリーズばかりは紙版で行くしかないでしょう。


量子怪盗 (新★ハヤカワ・SF・シリーズ)

量子怪盗 (新★ハヤカワ・SF・シリーズ)


前述の書評系blogいくつかでの言及をツラツラ眺めていて、どうもこれは高評価だぞ、と思った途端、ストーリーに関して書かれた部分は自動的に脳がシャットダウン。読み始めた時に持っていたストーリーについての情報は、どうやらアルセーヌ・ルパンものと関わりがあるらしいということくらい。購入する時も、買うのを決め込んでいたのでオビをじっくり見ておらず、記憶に残ったのは、「怪盗登場」とか「怪盗VS名探偵の対決」という部分のみ。

だもんで、読み始めてしばらくは、怪盗物というかミステリー系の話なのかと思っていた。ところが読み進むうちに、どうも探偵役が迷走しはじめたうえに怪盗とヒロインの絡みが盛り上がってきたので、これはひょっとして頭脳労働担当+肉体労働担当のコンビもののヒロイック・ファンタジーに近いのかも、と思い始めた。

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2013-02-18

彭丹『中国と 茶碗と 日本と』 感想 この謎はおもしろい

HONZ.jpのレビュー(『中国と 茶碗と 日本と』 文系的センス・オブ・ワンダー - HONZ)を読んで興味を惹かれ、購入。

中国と茶碗と日本と

中国と茶碗と日本と


茶道・茶の湯で用いられる「茶碗」の名宝の来歴をめぐる謎についての本。

著者は中国からの留学生で、本書も博士論文のための研究が下敷きとなっているらしく、謎だけ提示して”お茶を濁す”ような内容ではない。日中の古今の文献を渉猟し、著者独自の見解がきっちり示されております。

自分自身は正式なお茶の席を体験したこともなく、「茶碗」についても、戦国時代物の小説などで、戦国武将たちが珍重したお宝、という程度の認識しかなかった。

だけど、日本の国宝となっている「曜変天目茶碗」は世界に3点しか存在せず、その全てが日本の国宝、原産地・中国にも残っていないが、それはなぜか?、などという謎を示されると、伝奇小説のあらすじに引き寄せられるがごとく、内容が気になって仕方がなくなってしまった。

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2013-02-11

[日本SF][海外SF]SFマガジン編集部『SFが読みたい! 2013年版』 感想

昨日、地元・西荻窪の本屋を廻って三軒目の書店で購入。

SFが読みたい! 2013年版

SFが読みたい! 2013年版


ベストSF2012

SFが読みたい!』となれば、何はともあれ、まずは年間ベスト。

海外・国内とも、ベスト5くらいまでしか意識してなかったなぁ。そのベスト5も、半分くらいしか読んでなくて、残りは積読とか購入予定。まあ、これからのんびり楽しませてもらいましょう。

ベスト5以外の作品ともなるとなかなか全ては読めなさそうだけど、『SFが読みたい!』の紹介やネットでの評を読むと、特に下の作品は読みたくなっている。

  • 神林長平『ぼくらは都市を愛していた』(国内9位)
    • 神林長編はやはり必読、ということで。
  • 小川一水<天冥の標シリーズ>(V巻が国内15位)
    • 最近出たVI巻のネットの評を見ると、みな熱い! シリーズものは続きが気になって辛いから完結してから読も〜、などと思っていたのだけど、この熱さ、読みたい!
  • 水見稜『マインドイーター[完全版]』(国内17位)
    • 学生時代にSFMで読んでいて文庫化さらた時も買ったんだけど、やはり完全版を買わねば。作者あとがきに飛浩隆日下三蔵の解説まで付いているとなれば、なおさら。
  • ジェミシン『世界樹の影の都』(海外19位)
    • ランキングだけでサブジェンル別ベスト(国内&海外ファンタジィ)でも取り上げられている作品。あらすじを読んでなんだかピンと来るものがあるんだよなぁ。

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