Hatena::ブログ(Diary)

服と明日のおしゃれなカンケイ

2016.11.05

Charは、永遠の「70’BOY」

感動がホットなうちにブログにアップします。(きっと長い文章になります(笑))


昨夜、私の地元のエコルマホールで行われたCharのライブに行ってきました。

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ここ数年は、六本木のEXシアター、武道館、オーチャードホール、日比谷野音と、大きいハコでのチャーばかり観ていたので、最前列とステージが近いホールでの前から6番目で観るステージは、ライブハウスで観るような感覚で新鮮でした。

満席のお客さんたちは最初から総立ち状態!

首から胸に流れる汗もはっきり見えて、ギターを弾いてる姿は美しくカッコイイだけでなく、いつも以上にとってもセクシーでした。

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70年代、流行りの盛り場で一緒に遊んでたこともあり、

そして、あの時代のスタイルをずっと保っているという点でも

Charは紛れもなく、私にとって「70’BOY」の象徴です。

昨日は、「気絶するほど悩ましい」「闘牛士」「ふるえて眠れ」「Shaining'you Shaining'day」「スモーキー」等々、70年代の名曲もふんだんにやってくれました!懐かしいだけでなく、新しいアレンジが新鮮でした。

そして、子どもの頃から仲良しのドラムのシータカさん(古田たかしさん)との子ども時代の思い出をリズムに乗ってない(笑)ラップで披露したコーナーでは会場を笑いの渦に。幼い頃を知ってる同士で、還暦を過ぎた今もこうして一緒に同じステージに立ってるって、音楽を通した友情って、なんて素敵なんだろう!と胸が熱くなりました。

サービス満点のライブを楽しんだあと、地元の友人たちを引率して(笑)楽屋に行きました。

2時間以上、弾いて歌って、あのパワフルなステージの直後とは思えない疲れ知らずのリラックスした様子で、私の友人たちも一緒に畳敷の楽屋に招き入れてくれました。

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私とは暗黙のお約束のハグを(笑)

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うまく言葉にできないけど、チャーのオーラに触れると、雲に乗かってフワフワと居心地のいい場所に連れてってもらえるような、そんな不思議な気持ちにいつもなります。

有名だけど、天才だけど、

ギターを置いたチャーは、有名ぶりも、天才ぶりさえも脱ぎ捨てて、どんな人をも緊張させない、「フレンドリー」という言い方でも足りないくらい、肩の力が完全に抜けた、人との間に壁を立てない、自然体のオーラを発しています。

それは私が知ってる70年代の若者の姿であり、街の雰囲気であり、あの時代の空気でもあります。

だから、若い頃の私が馴染んできたオーラを纏ったチャーの笑顔に触れると、自然と私も「あの頃」の気分に戻れることが心から嬉しい。

昨日のコンサートのMCで、

「オレはふたご座のAB型で、男三人兄弟の真ん中。本名の『竹中』の狠檗匹松竹梅の真ん中だし、狠罅匹亙源通り真ん中。Charも英語の「Charcoal」は、木でも炭でもない中間の炭のこと。だからオレは何でも真ん中(笑)」

なんて冗談交じりの語呂合わせを語っていたチャーでしたが、チャーの素を知る私にとっては、なかなか深い偶然のように思えました。

そう、「中道を歩む」、この言葉はチャーの人間性を表すのにピッタリな気がするのです。

長い間、華やかな世界に身を置き、日本のギタリストのトップと言われながらも、生まれ育った戸越の実家に今も住み、自身のレーベル名を「ZICCA」としていることからも、チャーがルーツを如何に大切にしているかを感じます。

前を向いて走り続けているけど、足元にはいつだって生い立ち的な、そして何より音楽的ルーツがしっかり根付いている。それがデビューしてから今に至るまで一貫してブレない活動の秘訣に思えます。


これは、私が作った写真集『70’HARAJUKU』に収めたチャー21歳のときの写真。

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この頃のチャーから知ってる私ですが、外見にはいい意味での渋さが加わったものの、やんちゃでピュアで、自分が偉そうにすることも、人が偉そうにすることも嫌いな「みんな仲間でいいじゃん」的なマインドがずっと同じままなのは嬉しいし、人が(特に有名になったり成功した人物が)そうありたいと心掛けてもなかなかなれない、凄いことだとも思います。


昨日は、デビュー30周年のときに作った写真集を持っていって、11年ぶりにサインをしてもらいました。

『30styles&guitars』というこの写真集は、スタジオにチャーの何十台ものギターを持ち込んで、そのギターに合わせて、私が集めた服とチャーの私服と、膨大な量の服をコーディネートしてゆく、ハードだけど、忘れられない楽しい仕事でした。

サインをお願いしたら、「どのページが好き?」と聞いてくれたけど、「チャーが好きなページに」と言ったら、

「オレ、この写真、好きなんだよね。自分だったら絶対選ばないだろうって衣装も含めて」というわけで、30点の写真の中から、チャーが好きな写真にサインをもらいました。

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この写真集を知らないファンの方のために、ここに本の一部を掲載します。

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そして、久しぶりに開いたこの本のページに書いてあるチャーの言葉を。



「オレのファッションの原点は、やっぱり日比谷野音かもしんないね。当時の野音には、自分で洋服作ったり、逆に破いたり、ジーパンや髪の毛も自分でアレンジしたりしている、おニイちゃん、おネエちゃんがいっぱいたね。それを、カッコイイなあって思って見てた。オレもそういう刺激を受けつつ、自分なりにアレンジして着てたね。

60年代後半から70年代って、やっぱり基本はアンチユニフォームなんだよ。

オレはオレの似合う格好をするんだっていう。その延長線上に長髪だったり、ロックンロールだったり、ギターがあった。

世の中全体が、クリエイティブな方向に向かってたよね。

人類史上初めて、戦争以外のことで、ひとつの価値観を共有しようとした時代だったんじゃないかな。戦争っていうものが全くクリエイティブじゃないってことがハッキリわかって、じゃあ、本当のクリエイティブなことって何なんだ、って」


この文章のことはすっかり忘れていたけど、

『70’HARAJUKU』を作った私の動機&思いと、ものすごく共通するものがあって

あー、やっぱり魂の仲間だなーと(笑)あらためて胸が熱くなりました。


昨日は、コンサートが終わったあと、物販コーナーで、チャーのオリジナルTシャツを買いました。ボートネック気味の襟ぐりも、タイトな作りも、丈が長めなのも、すごくいいと思う。そして何よりも「SINCE 1976」がいい!

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昨年、2015年に日比谷野音で行われたフリーコンサートのDVDも発売中。

「野音は原点」といつも言ってるチャー。そして、チャーならではのフリーコンサート。私はもちろん行ってましたが、うんと年下のギター少年とのやりとりにチャーの人柄が全面的にでてるとても素敵なライブでした。

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Rock Free Concert-Live at Hibiya Open-Air-Concert Hall-(BRD) [Blu-ray]

Rock Free Concert-Live at Hibiya Open-Air-Concert Hall-(BRD) [Blu-ray]

どちらも www.zicca.net から買えます!


2年前のちょうど今頃。私がやったイベント『70's 原風景 原宿』のトークにでてくれたときのチャーとのツーショット。

あれからもう2年、早いな。

でも、考えてみれば、色々あったけど、お互い二十歳で初めて会ってからの今日までだって、ひとっ飛びの速さだったような気もします。

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「オレは過去を振り返らない。前しか見ない」と言う人がたまにいるけど、

そんなことはないだろう。人はそんな風には生きられないものだから。と、そういう言葉を聞くたびに思ったりします。

だって、「今」は過去があるからこその「今」だし、「未来」は、その過去を全部連れての未来だから。大事なのは、やってきた過去に感謝をもてるかどうかなんじゃないかな。なんて思う私にとって、チャーは本当に、出会ってきた過去のすべてに感謝しながら生きてるような人な気がします。(もちろん、そんな気障な台詞を語るチャーではないから、勝手な私の想像ですが)


初めて会った日の一枚しかない貴重なポラロイド。チャー21歳、私、二十歳。

誰が撮ってくれたのか今や記憶にもないけど、撮ってくれた人にも、そして、チャーに出会えてることにも感謝します。

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2016.10.22

丸山敬太の夢の世界

宇野亜喜良さんのイラストのインビテーションカードが届いた時点から期待に胸をワクワク膨らませていた丸山敬太さんのコレクション

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KEITA MARUYAMA 2017 SPRING&SUMMER COLLECTION「何れ 菖蒲か 杜若」と題されたインスタレーションが、昨夜、リニューアルされたケイタさんのショップ、丸山邸で行われました。

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芝居小屋を覗くような気分で黒いカーテンをめくり、細い入り口を入ってゆくと、仄暗い灯りの中に、なんとも甘美な、妖艶な世界が現れました。

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人が、あるタイプの大人の女性に向かって「◯◯さんはまるで少女みたいですね」的なことを(褒め言葉として)言うとき、その「少女」の定義は間違ってる、少なくとも私にとっての「少女」の定義はそれとは違う、と思ってきました。

「少女」とは、今ある現実に退屈してて、不機嫌で、美しいものしか受け入れられなくて、夢の世界に逃避するのが得意で、刹那な存在。

まさに私が思い描くそんな少女の世界が目の前にあることに興奮しました。

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好きな物だけを集めた自分の部屋で、物憂げにくつろぐかのようにポーズするモデルたち。

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服を見せることを目的としてランウェイを闊歩する従来のファッションショーとは異なる新鮮な形式でした。

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しげしげと眺めてもいいのかどうか…眺めることを躊躇してしまうような、「女の子の聖域」を見ているような気持ちになりました。

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「服をデザインするときは、言葉から入る」というケイタさんのショーでは、毎回、ケイタさんのアイデアソースとなった言葉がちりばめられた紙が手渡されます。

それを読むのも毎回楽しみのひとつです。

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小屋をでて(「コレクションを見終わって」ではなく、敢えて「小屋をでて」と言いたい)、興奮しながらケイタさんに「大好きな世界!」と言ったら

「知ってる〜(笑)」と言われました(笑)

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この日、私が着て行ったのは、70年代にロンドンで作られたシノワズリビンテージ、裏が黒の無地のリバーシブルのコート。それに韓国の手刺繍のブローチとコットンパールのブレスとピアス。

どれもケイタさんの商品ではないけれど、ケイタワールドリスペクトの思いから。

以前、ケイタさんにも褒めてもらったけど、昨日は、受付をされていたケイタさんのスタッフの方から「どこのですか?素敵ですね」と、目を止めてもらえてうれしかった。

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世の中全体が経済優先、実用優先の方向にどんどんいってて、ファッション業界も御多分にもれずの今、ファッションで夢を売ることがどんどん難しくなっていることを職業柄、目の当たりに感じています。

そんな中でも「夢みること」を大切に服を作り続けているケイタさんは、「日本のファッション界の宝物」、心底そう思います。

そして、ファッションって、自分を魅力的に見せてくれる服を着ることだけじゃない、

テーブルや椅子や本や、窓やカーテンや、鳥籠や花やガラス瓶や、etc etc、

この世にあるものすべてに美しさを見出す心にある、と教えてくれるケイタさんの世界に触れることは、とっても貴重。(私にとっては、改めて思い出させてもらえる感じ)

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最後に…

ショーが終わったあとに、ケイタさんがフェイスブックに投稿された文章が、深く心に響いたのでここに引用させていただきます。


コレクションの後は、いつも祭りのあとのような寂しさがある。

たくさんの美しい物や、かっこいい物を創り出そうとしている志をもった人々が集まるとうれしい。

普段感じている閉塞感や、伝わらない歯痒さや、仕事に愛も想いもない輩との、無駄な闘いがすっかり流れていって、半年ぶりだったり、初めてだったりするのに、勝手に同志みたいな気持ちになる。

ありがとう。

そして、本当に美しい物、可愛い物、誰かのためになるもの、

愛に満ちた丁寧な仕事、

夢、喜び、

もうそんな事だけで人生を紡いでいきたいと強く想う。

そう宣言。

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2016.10.16

たかが下着、されど下着

仲良しのスタイリスト、安野ともこさんが立ちあげた下着ブランド『 APOMATIQUE | C A S U C A 』、昨日、このブランドの2回目の展示会に行ってきました。

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世の中にはこんなに色んな種類の素敵なお洋服がたくさんあるのに、その下に着る下着に関しては、どうしてこんなに選択枝がないんだろう?

これはスタイリストとしての長年にわたる疑問であり、また悩みでもありました。

いえいえ、もっと詳しく言えば、素敵なレースの下着、素敵な色や柄の下着、セクシーな下着、可愛い下着、服を脱いだとき、「主役」になってくれる下着ならいくらでも見つかるのです。

悩みどころは「脇役として優秀な下着」「服を邪魔しない下着」を探すとなると、真剣になればなるほど、こだわればこだわるほど、なかなか出会えないという点でした。

下着ブランドを立ち上げた安野さん(いつも「ヤスノ」と呼んでいるので、以下「ヤスノ」とします)と話したら、同じスタイリストとして、彼女も長年にわたって同じ悩みを抱えていたことを知りました。

そして驚くことに、商品を作り上げるまでに「構想30年」だったそう。

「ないなら自分で作っちゃえ!」そのバイタリティに、まずは感動しました。

そして、話を聞いて、ますます感動しました。

まずはその商品を見てみてください。

ヤスノが名付けた「スタイリングインナー」、まさにそのネーミングにふさわしいラインナップです。

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金具がない。レースがない。縫い目がない。締め付けがない。

その「ないないずくし」は、透ける服、体にフィットする服にどれだけありがたいことか。

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そして、スポーツブラみたいに機能一辺倒ではなく、見せてもオシャレな美しいカットが嬉しいです。

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薄地の服を着たときは、ブラやスリップのアジャスター(肩紐の長さを調整する金具)でさえ、どんなに小さくでも気になります。

そんな悩みもアジャスターを内側に入れることで解消してくれています。

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素材は「フィロスコッチア」綿。きめ細かく、気持ちのいい肌触りです。

一着仕上げるのに6種類、30台以上のミシンやプレス機を使うそうで、ひとつひとつのタグに工程に関わった人の名前が書かれているのは「国内生産」にこだわっている姿勢を知って欲しいからだそうです。

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前回の展示会ではなかった「ラベンダーブルー」が、今回の限定カラーとしてお目見えしていたので、今回はこの色を予約しました。

白いシャツの下で透けても、さわやかな色なので、いやらしくならないと思います。

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下着と同じ素材のストールもあります。前回の展示会では、これの黒を購入し、今の時期、とても重宝しています。

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私が行った時間帯に、偶然、友達が大勢来場していました。

下着を眺める女性の目は、服を見る以上に真剣でした。

「やっと欲しい下着に出会えた」という声があちこちから聞こえてきました。。

スタイリストじゃなくても、自分のためだけでも、なかなか「これ!」と思える下着に出会えないことは、女性にとって(とくにオシャレな人にとって)共通する悩みだったんですね。

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サイズの豊富な展開も嬉しいです。

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※詳しくはこちらのサイトをご覧ください↓

http://www.aromatiquecasuca.jp/

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2016.09.22

ファッションはストリートから

私が主催した写真展『70's 原風景 原宿』、写真集『70' HARAJUKU』の参加カメラマンでもある達川清さんの写真展『HYSTERIC GKAMOUR 1988-1989』

昨日(9月21日)はそのオープニングレセプションでした。

※写真展の詳細はこちらから(11月5日まで開催)

http://www.poetic-scape.com/

会場に入ったらヒステリックグラマーデザイナー、北村信彦さんが。

北村さんは昨年のイベント会場にも来て下さっていたので一年前のお礼をお伝えして、達川清さん(右)を交えて記念写真を撮っていただきました。

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マイク野上さん撮影の70年代の原宿セントラルアパートの写真の前で、北村さんとの1年前のツーショット。

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さて、今回の達川さんの写真ですが、(フライヤーから抜粋)

80年代後半、HYSTERIC GLAMOURのデザイナー、北村信彦と、ファッション写真の第一線で活躍していた達川清が出会い、同ブランドの1988-89年ウインターシーズン用に写真を撮り下ろした。最終的に、超大版のザラ紙に印刷され配布された。

モデルは全員素人。都内各所でゲリラ撮影。

「予算もなかったし、個性の強いヤツでやりたかった」(北村)

ライブハウスやクラブなどで声をかけて集められた若者たちの中には、のちに現代美術家となる森万里子氏やミュージシャンの屋敷豪太もいた。

原宿神宮前交差点の、今はなき、セントラルアパートの前。セントラルアパートの外装は、80年代末はガラス張りになっていたんだなーと思い出す。

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これも神宮前交差点。

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渋谷駅前。井の頭線からJRに抜ける廊下は今もあるけど、そのうち、この景色も違うものになるかも。

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筒状にして無料で配布されたザラ紙のポスター。達川さん所蔵の当時のものもギャラリーに展示されていました。

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ロック好きなオシャレさんたちに今もなお、絶大なる人気のヒステリックグラマー。ブランドのスピリットとイメージ戦略一致の面白い試みが色んな形で、エネルギッシュに行われてたあの頃だったなーと、懐かしく思い出されたりもしました。

「予算がなくたって、こういうことなら今でもできる」と、今にメッセージする意味にも、今こそ観て欲しい写真展でもあります。

10月8日(土)18時〜19時半 

達川清さんと北村信彦さんのクロストークがあります。

要予約→front-desk@poetic.scape.com

http://www.poetic-scape.com/


ファッションは大きく分けて、デザイナーが発信し、そこから広がってゆくものと、ストリートから生まれ、それが広がってゆくものとの二つの方向性があります。

ヒステリックグラマーは、モードというより、まさに後者を目指したタイプのブランドですが、そんなストリートファッションに関して、最近、とても興味深い本が出版されました。

ストリートファッションの研究者である共立女子短期大学教授の渡辺明日香さん著の、その名もズバリ!『東京ファッションクロニクル』(ストリートファッション70年史)

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東京ファッションクロニクル

東京ファッションクロニクル

ファッション雑誌には折々のそのシーズンの「街で見かけたファッション」が掲載されますが、70年間を一気に見れる興味深くありがたい一冊です。

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70年代のページ。黒い袋は、菊池武夫さん、稲葉賀恵さんご夫妻が70年に原宿にオープンされた超人気ブランド「BIGI」の袋!

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90年代のページ、黄色い袋は、ヒステリックグラマー!

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イラストを使ったモノ・モノグラフィーのページ

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ファッション年表もありがたい

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このブログのタイトルは「服と明日のおしゃれなカンケイ」ですが、

2020年代、2030年代と、ストリートからどんなファッションが生まれてゆくのか、

時代を遡って眺めながら、未来にも思いを馳せたくなってきます。

でもこのごろは、「過去にこそヒントがある」、そんな気がしてならない私です。

2016.09.16

「いくつになってもカワイイ」って、ひとつの生き方。OVER75の先輩たちから教えられたこと

小学生の頃から大好きだったイラストレーター田村セツコさん。

セツコさんが連載していた「ボンジュール マドモアゼル」によってファッションに目覚めたといっても過言ではない私です。

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桑沢デザイン研究所の学生だった頃、

通学路の公園通りにいつも貼られていた山口はるみさんの描くパルコのポスターの女性たちに羨望の目を向けている私でした。

そして当時、美人イラストレーターとして時代の寵児だったはるみさん自身も、デザインを学ぶ学生たちにとって超憧れの存在でした。

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そして、私の師匠であるヤッコさんこと高橋靖子さんと私の出会いは、私が高校生だったとき。

ヤッコさんが雑誌「服装」に連載していたエッセイによって、「スタイリストの草分けとして時代のスターだった」ヤッコさんの存在を知り、私がファンレターを出したことがきっかけの縁でした。

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そんな「私にとっての憧れ」であり、時代のレジェンドである三人と、昨日(9月15日)ランチをしました。

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ランチメニューは豊富な品揃えだったけど、全員そろって、同じ「三元豚ロースト」を注文。

ヤッコさんとはるみさん、はるみさんとセツコさんは、古くからの友人同士でしたが、ヤッコさんとセツコさんは一昨年が初対面でした。

ヤッコさんとはるみさんと私の三人がランチした原宿のカフェで偶然、セツコさんとバッタリ!そこでセツコさんがヤッコさんの顔を見て、「表参道のアリスより」(ヤッコさんが70年代に出した著書)の大ファンなんです!と仰り、それを聞いた途端、ヤッコさんが感激して泣いちゃったというドラマチックな出会いから3年。

まとめ役を私がやることになって実現したランチでした。


そのヤッコさんの著書「表参道のアリスより」を持ったセツコさん。

はるみさんが手にしているのは、やはりヤッコさんが70年代に出されたエッセイ集「あいさつのない長電話」。

この本では当時二十歳だった私がイラストを描いているのです。

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私のクリエイティビティ、いえ、人生そのものに多大なる刺激を下さった大先輩たちとの集まり、本来ならものすごく緊張しそうなところですが、3人ともが優しくて可愛くて、とーってもフレンドリーな人柄なので、若輩者の私は緊張ゼロで「カワイイ!カワイイ!」の連発でした。

「カワイイものは大好きだけど、数字は苦手」というところが全員一致で、苦手故のエピソードでも盛り上がりました(笑)


ランチを終えて、明治通りをちょこっとお散歩しました。

原宿にいる若い女の子たちよりも、ハッピーオーラと可愛さを発散させながら歩いてる姿は、後期高齢者感がまったく感じられない「三人娘」という感じ。

このスカート、可愛いわね、どうなってるの?なんて言い合ってるとこ。

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京セラビルの壁が三人の服のトーンにピッタリだったので、記念写真を撮らせていただきました。

ヤッコさんのバッグにはイギ―・ポップのサイン!

セツコさんのスカートは、原宿の街に落ちてたのを拾ってきて、タータンチェックのポケットを自分でつけたものだそう。

これぞチープシック

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みなさん「オシャレ」「カワイイ」とはいっても、その方向性と個性はさまざま。

セツコさんの言葉をお借りすれば「若いときより、70過ぎてからのほうが、案外何着ても似合っちゃうもんなのよ。自由に楽しめるようになるもんなのよ」


というわけで、田村セツコさんが、靴下に(プレゼントされた)人形をくっつけて作った(手のシワ隠しbyセツコさん)の手袋。

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「二か月前から黒猫の子猫を飼い出して、黒猫が大好きになって靴にも目を描いて黒猫にしちゃった」と言うセツコさんの靴。

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子供の頃から絵を描くことも大好きだったけど、運動も大好きで、運動神経には自信があったと仰る山口はるみさんの足元。

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「いくつになってもカワイイ」って、単に「いくつになってもカワイイ服を着る」ことや「カワイイ仕草をする」ことじゃないと教えられた昨日。

「好きなことを仕事にしてきて、今も現役でやり続けている」

そのことが若さの秘訣であることは言うまでもありませんが、

テレビや、街で見つけたものや、日常の中のちょっとしたことにヴィヴィッドな感性で反応し、感動し、そして楽しむ。

この方たちの「カワイイ」は、

70数年、毎日積み重ねてきた感性の結晶であり、まさに内側から生み出されているもの。


私がその存在を知って憧れた頃の田村セツコさんは、まだ20代だったはず。

そして、ヤッコさん、はるみさんを知ったのは、彼女たちが30代だったとき。

今でも手放しで「素敵!」といえる存在で居続けて下さってることは、とてもとてもうれしいことです。

「この年になっても」じゃなくて、年齢そのものから解放されることが一番の秘訣、と教えられた昨日でもありました。



田村セツコさんから新刊にサインしていただきました!

小学生の頃の私に自慢したい!

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ヤッコさんが去年だされた著書。

時をかけるヤッコさん

時をかけるヤッコさん


はるみさんが去年だされた作品集。

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