ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

観光立国

 運輸省というか国土交通省観光庁ってのができてからどれくらいになるんだろう。2008年10月にできたと書いてあるからもはや4年半が過ぎている。当時の目標は2010年までに訪日外国人旅行者を1000万人にするということになっていたらしい。
 3.11によって一気に外国人の旅行者は減った。そりゃそうだ、日本政府は自国民には告げなかったけれど、外国では福島第一原発を中心に半径80km以内に入るんじゃないと警告していた国だってあったわけで、賢明なる人々は今この時点で日本に遊びになんて行こうとは思わなかった。その上、外国人観光客の中心層となりつつあった中国とは尖閣諸島について揉めてしまったからその後回復しやしない。
 それでも外国人旅行者はこの治安が飛び抜けて良い、銃のない、国に安心してきてくれる。ひと頃に比べたら確かに激減しているものの、バックパックを背負って日比谷線三ノ輪駅界隈にやってくる西欧やアジアからの観光客はまだいる。夜になるとあの界隈の居酒屋は妙に外国人が入っている。
 彼らはネットで意外と便利なのに、格安で安全なバックパーカースとも違う、日本独特な簡易宿泊施設を利用している。それはかつてのドヤだ。日本人が東京に旅行に行ってあの類の宿泊施設に泊まろうとはとても思わない。選択肢にあがっても来ない。外国のバックパッカースに泊まり慣れている人だったら多分大丈夫だろうけれど。
 観光庁では「観光立国有識者会議」なるものを実施している。どんな人がその有識者なのか。

 このひとたちが観光の現場でどんなことがあったら外国からの観光客を増やすことができるのかを議論しているのだろうか、本当に。現場のことなんて分かるのだろうか。運輸省の高級官僚が観光庁長官やって観光客を増やせるのか。
 あのね、君らねぇ、「観光大国ニッポン!」をこのメンバーに何を期待してんの?要するにいつもの役所が「僕らはやってんもんねぇ」のポーズを作る為にやっているって奴でしょ?
 とっとと無料フリーwifiが当たり前になる様な助成だとか、あなたのお店のHPを即座に英文化しますサービスだとか、やれないものかなぁ。東京だったらJR・私鉄・メトロ・都営の交通機関を網羅して、美術館、博物館がフリーになったり、割引になる「Tokyo Card」をつくって頂戴。京都、大阪なんてところももちろん必要。
 何をいつまでもあぁだこうだやってんだ。んったく!

バザー

 かつてカブスカウトのリーダーを務めていたボーイスカウトの団のバザーだった。私は今はもう何も関係していないので、ただ昼飯を食べるつもりで昼前に行くだけ。そうするとコロッケパン、メンチカツパン、カレーライス、ちらし寿司、カキ氷、焼きそばなんてものが食べられるので、この日はいつも祭りの時の様に四六時中だらだらと何かを食べていることになる。
 昨年はここで夏用の帽子を買った。今年は小物入れを買った。なんだかんだと面白いものががらくた箱の中に入っていてひっくり返していると普通だったら手を出さない様なものがゴロゴロとあって興味は尽きない。どこかのノベルティーだったUSBのテンキーボードなんて一体誰が持ってきたんだろうかと。
 同年配のメンバーは寄ると触ると、誰がどこの病気で手術したんだとか、健康診断で前立腺癌が見つかって手術したんだとか、腰の手術をしたとか、そんな話ばかりで、人間というのは本当に賞味期間が短いんだなぁと出かけるんだったらさっさと出かけないとすぐに行かれなくなるねぇと意見が一致する。
 夕飯もまたチラシ寿司だった。

お泊まり

 先日、友達のうちに呼んで貰って久しぶりによそのうち呑み会をやった。祭りとか、花火の時しかこうした呑み会をやらなくなったなぁという感慨もある。そういえば以前は近所の友達の事務所でしょっちゅう呑んでいて、そこに通りかかった連中も参加してわぁわぁやっていたのが懐かしい。
 その時に出た話で昔はテレビのある友達の家に良くお泊まりしたっけなぁという話だった。土曜日の夜の「日真名氏飛び出す」をどこで見たかによって当時の家の経済力が分かるってものだ、という話になった。
 私の場合は某一部上場企業の副社長だった人の家に入り浸ってテレビを見ていた。終いにその家に泊まり込んでいた。プロレスは父親と共に近所のお金持ちの家に見に行った。玄関にいくつもの靴が脱ぎおかれていて驚いた。その上、そのうちで供される三ツ矢サイダーがとってもおいしかった。甘酸っぱいなぁ、この想い出。

参院補選

 山口県参議院議員補欠選挙投票率はわずか38.68%である。ここのところ、日本人は選挙にいかない。投票率が4割にも達しないだなんてそんなバカな、とあきれ果てる。これでは間接選挙による民主主義は崩壊しているというべきだろう。こんなにやる気がないのだね、この国の国民は。それではこのままどんどん2.26体制に戻っていくのは致し方がないのだろうけれど、もう後悔しないで貰いたい。
 当選したのは自民党で元下関市長の江島潔(56)でこれで参院の民主との差はわずかに一議席となった。民主党のこうもり議員が一人出れば終わりだ。出るかも知れないな。
 江島の得票は287,604票でこれは有効投票数の63.48%に相当するのだけれど、この馬鹿馬鹿しい投票率のおかげで、わずかに有権者数の24.18%に相当するにすぎない。こんな選挙はダメだ。
 この国の国民は間接民主主義を理解できなくなってしまったので、この際、選挙権行使に当たって強制化しなくては成り立たなくなってきた。この状況のどこが「先進諸国」のひとつとしてランクづけられる要素たり得るのか。とても民主国家とはいえない。だから、自民+公明の保守反動国家となるに相応しい、ということなのだろうか。だとしたら、これまた実に驚きで、もうここまで来てしまっているということかも知れない。

さいてー

 ”ニコニコ動画のあらゆるカテゴリを網羅したユーザー主体の超巨大フェスイベント「ニコニコ超会議2」”なんてのが開かれていることを知らなかったのだけれど、ニコ動でまで自民党が大動員をして宣伝しているんだとは知らなかったと同時に、このイベントがネット上で伝えられる様になったことにまた驚いた。
 それにしても石破がカレーを売り、自民党街宣車から自衛隊の軍隊化を訴えるという手段に出るというこれまで自民党がよもややるとは思えなかった様な手段に訴えてきたことに驚きを禁じ得ない。
 しかも、小池百合子に至ってはその街宣車「あさかぜ」(まるで旧日本帝国海軍の巡洋艦の様な名前だ)の上から、この車は3000万円もするんだとお門違いの自慢までする。
 ネット上での選挙運動の解禁を控えて、自民党はニコ動を取り込もうとする作戦に出てきていることは明確だろう。
 それに引き替え、野党、特に民主党のていたらくは如何なものか。全く訴えるものがない。存在感がどんどん消えていく。その上小沢一郎がどうしても浮き上がってくることができない。自民・民主連合、および、その別働隊たる維新、みんなにぐちゃぐちゃにされてしまった。この一気に反動勢力が力を得て日本を戦前の2.26まで引き戻そうとする様になってしまったのは一体何が要因なのだろうか。あまりにも急激な動きにあれよあれよというばかりだけれど、日本人が立ち止まって考える隙を与えずに一気呵成にそこへ持って行ってしまおうとする勢力が確実に存在している。
 私たちは一度よく考えなくてはならない。そうでもないと、簡単にあれだけ多くの人たちが苦しい思いをした時代に一気に奈落の底に引きずり落とされてしまう。

2013年04月28日のツイート