何か誤解されているみたいですが……(後記:最後にドンデン返しがあります……)


私生活にて、いささか頭の痛い瑣事に煩わされておりまして、鬱になっていたわけです。そのような鬱状態のまま、どんよりとデスクトップの前に澱んでマウスクリックを続け時間を無為に消費していました。さて出かけるか、というところで自ブログへのトラックバックに気が付き、飛んで一読したところ嬉しくなって鬱も一時的に吹き飛んだ、ということです。そしてニコニコしながら渋谷のアップリンクにてレイトショーの『ストロベリーショートケイクス』を観ていたわけですが。別に他意はない、本当に字義通り嬉しかったのです。


http://homepage.mac.com/biogon_21/iblog/B1604743443/C1634184641/E20070108182231/index.html


Apemanさん、エントリの掲示によって明確なレスポンスをくださったこと、まず感謝申し上げます。そして最初に、私のまったくの早とちりによって「まるっきり検討はずれの反応」を返してしまったこと、お詫び申し上げます。「勘違い」とそれに基づく半ば決め付けめいた発言については、謝罪いたします。申し訳ありませんでした。邪推が過ぎたのは、私の側であったようです。とはいえ、私の懸念が邪推と「勘違い」に過ぎなかったことに、ホッとしてはいます。さすがに、私が懸念したようには受け取られなかったようで、考えればそれは当然のことではありますが、安心しました。そして、何よりもApemanさんが丹念に作成してTBしてくださったそのレスポンスの内容!まったくポジティブな意味で、笑いました。


なるほど、私の当該エントリのブクマコメントにてzoniaさんが「テンプレ化できそう」と記されていたことの意味が、筆者としてようやくわかった。いつかの(当ブログでも引用した)菊池誠氏の「視点・論点」のテンプレート応用を拝読したときも思いましたが、まず何よりも、こうした洒落た芸ある仕事人としてのApemanさんを、私は個人的に好いているし敬しているのです。マジで。私のエントリの冒頭部、批判類型のテンプレートとして応用的な改変に耐え共有財産化し得るものであるのなら、筆者としてこれほど嬉しいことはありません。いや、本当に(といちいち注釈するのも大義であるので、以下の記述もすべて、他意や含意やほのめかしなきまったくリテラルなものと、受け取っていただきたいです。少なくとも筆者はそのつもりなので。私の記述が常にウソ臭く見えてしまうものであるらしきこと、さすがに自覚してはいるのですが)。


なお言うまでもなく、かかるテンプレートの改変において記されている内容は、肝要なものです。「死ぬ死ぬ詐欺」の件に関して、多く間接的な体ではあれ、音羽さんをめぐる数万字の記述において幾度も言及してきた当方のブログにおいても、ブログ主の意思において掲示するべきと考えたがゆえ、Apemanさんが作成されたテンプレート改変を、全文引用します。テンプレの元文章を作成したのは当方ということもあり、今後の話を進める意味でも、Apemanさん、大部の全文引用を御容赦ください。

たとえば、国立大学に通う卒業間近の女子が書く。心臓病の娘のために募金を募るような親は私は支持できない。別に個人が自費で移植手術を受けるのは自由であるけれども、財産を処分していない親が募金をあてにするのは、私はよいこととは思わない。ネットの掲示板において、書いてのける。私はそう思うから、問題ある? その人は20年弱の半生において、命に関わるような病気やケガをしたことはない。本人はおろか、家族にすらそういう経験はない。臓器移植なにそれ? むろんのこと、特発性拘束型心筋症に至っては、そんなものがあるの、という反応。当然のことながら、彼女は移植を受けなかった場合の生存率についても臓器移植法についても先に海外で移植を受けた事例についてもいわんや両親の経済状況についてもまったく無知にして無関心であり、見識など望むべくもない。確たる医療観や社会保障観など持ち合わせているはずがない。そもそもそうした事項を個人的に問題とはしていないし、彼女の内部においてはそれを問題として検討する必要自体を感じることがなく、必然もまた存在しない。医療観や社会保障観という概念自体が、彼女の内部においてリアリティを有して存在することがない。


そのような人間が、ネットの掲示板において自信に満ちた口調で書く、個人が自費で移植手術を受けるのは自由であるけれども、親が募金を募ることは私は支持しない。ついでにいまの総理大臣は満州の利権を日本がどのような経緯で獲得したかを知らない。社会的な意識を持った大学生として、社会人の見識を披露したつもりであるらしい。「意識の高い」私はそうした私的見解を率直に開陳する権利がある。私は自らの価値観として個人的にそう思うの、私の確たる見解だから、問題ある? ところで彼女はマスコミ志望であって、就職活動の結果、体育会における活動が認められたのか、その希望はいくらかは報われた。むろんのこと、意識の高い確固たる価値観を持つ彼女は、労働組合と現労働基準法に批判的であって、かかる見識をブログで開示し得る自らに対して、無自覚ながらいささかの誇りを抱いている。
……


Apemanさんによる私に対するレスポンスエントリの、その内容の大半はかかる改変テンプレに尽きています。コメント欄に至るまで目を通してようやく、Apemanさんが私に対して何をおっしゃりたいのか把握できてはきましたが。かかるテンプレ改変を、あくまで私に対して示したその意図については、いまひとつわかりかねています。上記引用のような人間は困るよね、ということであれば、私はまったく全面的に同感であり100%同意しますけれど。このような内容を示したなら、たとえば私が弱るとか、返答に困るとでも思っていたのですか。一応断っておきますが、別に私は「ねらー」の顔色を伺ってエントリを記しているわけではありませんよ。当該議論について言及するに際して、当該議論の当事者、つまりは私などよりはるかに深く当該事象にコミットメントしてこられた方達(いわゆる「ねらー」であろうとブロガーであろうと)の、その視線に対して注意を払い自戒したうえで言説の提示に際して律する、といったことは当然自らに課していますが、それはいかなる事柄について語る際であろうと同じことです。そして、上記はその外部の話でしょう。


私が記した当該エントリの冒頭部が、結果的にはテンプレート化し得るものであったということは、要するに類型の批判として批判対象としての任意のXに何を置換的に代入したところで、類型である以上は批判として成立する、すなわち批判の1類型ということであり、あるいは陳腐な1類型に過ぎない、ということです。そして、それは結果的には、ということですが、まったく私の本意かつ本望でありますが。別に代入項がいわゆる「死ぬ死ぬ詐欺」でもまったく無問題です。かかる類型をこそ、問題にしている、という意図は執筆時の筆者にはなかったのですが、違和感の表明を示す記述によって、結果的には「問題」として言挙げていた、ということでしょう。私の記述がテンプレ化し得るということはつまり、記述自体が明々白々に方向指示的であり誘導的であり印象操作的であった、事実としてその通りです。ゆえに記述において指示された「類型」に対する「ネガティブキャンペーン」として記述がひいてはエントリ自体が機能した、それもまた事実です。実際、私がかかる「類型」に対して批判的であること、そのことを恣意性が挿入された印象操作的な筆致によって、あるいは「おもしろおかしく」記したことは、以上の事実からも対外的にも判断されることでしょうが、そのこととApemanさんといかなる関係が存在するのですか。


ところで上記引用は具体性を構成する話ですか。というか、私に対して示したエントリにおいて、誰を批判されているのですか。私は上記の改変テンプレが指示する対象には該当しないと思いますが。該当することのないよう注意を払い自戒しています。当てはまる方もおられることでしょうし、そのことについてどう思うかと問われたなら、かかる意識における「類型性」には何であれ困ったものですね、と即座に回答しますが。Apemanさんもむろんのこと、そうした「類型性」を構成し得る意識には困ったものだ、と思っておられるのであろうと思いますが。ですから、まったく同感であり同意すると申し上げていますし、そうした「類型性」を排撃し常に緻密なファクトに準拠するApemanさんの姿勢こそが、私がブロガーとしての貴方を尊敬している最大の理由であるのですが。


同意するのであればなぜそうした例示によって記さなかったのか、と質されているのですか。第一に、あくまで年末年始に立て続けに遭遇した現実の出来事に準拠しているためです、むろんsk-44による主観的で恣意的な整理が介在していることは認めますし、かかる整理における主観性と恣意性が「類型性」の摘出に割かれていることもまた、自明の事実です。かつ、記したことですが、反Web/非Web的な人間とWeb的な人間(こうした区分自体が便宜的かつ暫定的な二分法であり、ひいては恣意的かつ操作的な整理ではあるのですが)との切断を、エントリ全体の主題のひとつに置いているためです。3番目の彼女とのやりとりにおいて示した通り、Webに意識において準拠していない人間は「死ぬ死ぬ詐欺」といった騒動の存在自体を、元旦配達の新聞に目を通すまで知りません。いわゆる靖国問題やブッシュの件はそうではない。上記の改変テンプレにおいてApemanさんが描写されているような人間は、すでにWeb的人間であるのです。むろんいわゆるWeb的人間においてもかかる「類型性」は無数に見出し得ます。「ねらー」であろうとブロガーであろうと。と、いうのが私の見解ですが、当該のレスポンスエントリの大半が上記のテンプレ改変に尽きている以上、かかる改変テンプレの提示が、あくまで私に対する批判となり得るとApemanさんは判断されたということのようですが、つまりどのような意味ないし文脈における判断ですか。別に私は誰の代理人でもありませんが。


繰り返しますが、Apemanさんが提示された改変テンプレにおいて摘出的に示された意識における「類型性」に対して私は一貫して批判的です。なお言うまでもないことですが、音羽さんもまた同様の「類型性」をこちらも含めた方々の場所にて示していました。音羽さんの「類型性」に対して批判的であったくせに「救う会批判派」の言説において見出された「類型性」について指摘しないことはダブスタだ、とか外野からおっしゃることは御自由ですが、当ブログにおいて音羽さんが関係した問題について、Apemanというブロガーに恣意性を云々されたくはない、というのが率直な本音です。それこそコミットメントの有無の問題ですが。貴方は音羽さんに対しておよそ恣意的に対応している。私だけがそう思っていることであるというなら、よいのですが。


そもそも、問題を提示する優先順位の選択において、価値的に異なる位相から恣意性を対他的に判断する基準が私にはわかりかねます。というか、貴方が改変テンプレによって指摘された事柄について、承知していない人間などいるのですか。私がテンプレ的に指摘した事柄についても同様ではあるでしょうけれど。かかる「批判を前提した記述」における方向指示性誘導性印象操作性、すなわちテンプレート性という陳腐さについて指摘し批判されているのであるなら、認めますけれど。私が示したような「類型性」の存在など周知の事実であるというなら。しかしそれなら指摘のうえで改めて記すことは勝手、という話になるのであるから、要するに、Apemanさんは私の記述の対他的な有害性の話をされているのでしょうね。ということで当該エントリのコメント欄におけるApemanさんの発言へと移行しますが。ああ、いやその前に。

まるっきり見当はずれの反応が帰ってきた(http://d.hatena.ne.jp/sk-44/20070107/1168157201)のだが、今回はとぼけているわけでもなさそう。私が「は?」と書いたのは、もうほんとに「は?」というコメントがふさわしいと思ったから。あれだけはっきり書いてきたのに聞こえないフリするんだものなぁ…。


とぼけていませんよ。少なくとも意識のうえでは。つまり、とぼける気なら「スルー」するに決まっているでしょう、あのような1文字のブクマコメント、現に埋もれているうえ、私と貴方との間に存在する文脈的ないし実際的な経緯について、大半の人間には周知されているわけではない。であるから改めて全面開示しましたが。「聞こえないフリ」をするのであるなら、ブックマークを結果として大量に頂戴したエントリであろうとも、何食わぬ顔をして翌日の次なるエントリにおいてはDJ OZMAについて書いていたことでしょう。実際、ネタが有るのですが。そしてコメント欄におけるApemanさんの発言。

まったく…。しかもよりによって靖国やら東京裁判やらを「ネタ」にしたわけだかから「おおそうか、ケンカ売るのか」と思ったらあの腰砕けぶりですから。


Apemanさん、個人的な感想を申し上げれば、というか以前の繰り返しですが、貴方は色眼鏡を掛けすぎです、かつ、血の気が多すぎます。仕方がないので例証しますが。


はてなブックマーク - 「問題ある?」とのこと - 地を這う難破船


現在ブックマークが51、うち明示されているブックマークが44。そのうち、いわゆる「思想的傾向」を指し示すとされるタグを明示的に付けた方は、

2007年01月07日 activecute 美しい国 美しい国を担う青年たちが育ってきている件について。彼らに「悪意」ってものがない。だから、とても醜い。

2007年01月07日 enemyoffreedom 社会, 思想, ウヨサヨ はあちゅうさんを左右逆にしたような女子大生との遭遇


の御二方のみ。その他「思想」というタグを付けた方は、kanoseさんら御二方いらっしゃいますが。ブクマコメントについても同様です。つまり、貴方がどう受け取ったかということとは別個に、当該のエントリが、主題および内容において多くどのように受け取られたか、ということです。筆者として申し上げるなら、ブクマしてくださった皆様は多く適正かつ的確に、エントリが示す内容について汲み取ってくださったと、嬉しく思っています。貴方の対応は、あまりに貴方の個人的な文脈に準拠しており、相対性の観点からは浮き上がっているとされるものです。なお、enemyoffreedomさんはApemanさんのエントリに対するブクマコメントにおいて、


はてなブックマーク - なんか勘違いされてるみたいだが… - Apes! Not Monkeys!

2007年01月08日 enemyoffreedom 揉め事 コメント欄 「「おおそうか、ケンカ売るのか」と思ったらあの腰砕けぶりですから」


との引用を記しておられますが、貴方個人のブクマタグおよびコメントによる指摘を契機として記した事柄です。私はenemyoffreedomさんのブックマークとそのコメントを方々にて楽しく拝読しておりましたが、そうであるがゆえにあえて明記しますが、貴方によるこうした引用およびタグは、私個人としては大変に遺憾であると、言わざるを得ません。


当該エントリのコメント欄においてNakanishiBさんことN・Bさんが大変丁寧にして精緻な、私のエントリに対する分析としての、(少なくとも筆者にとっては)重要な書き込みをしてくださっています。本当に、ありがとうございます。過去の経緯にも関わらず、恣意なく好意的に読解してくださったことも含めて、感謝申し上げます。コメントに付記されているリンクの内容も含めて、あくまで私にとっては、ということですが、Apemanさんによる指摘よりもはるかに内容的には参考となる、つまりはきわめて妥当な指摘と思えるものでした。

 私も単純に、感想は「はっ? 」だったので読み返してみました。前半では実際にあった人と私的に話したことについてで、後半ではその限定がとれちゃってるから「反web的な」ブロガー批判とも読めてしまう、それに気づいてその次のApeman さんあてのエントリーを書いたのではないでしょうか。


おっしゃっておられる通りです。要するに前半部と後半部が分解してしまっている、筆者としては「美しく決まった」類のエントリではまったくなかったりします。構成において明白な瑕疵が存在している、ということです。その点についての責は受けます。「「反web的な」ブロガー批判とも読めてしまう」そのことも認めます。そうはならないように能う限り注意して「まわりくどく」記した結果、ブクマコメントにおいても悪評紛々の文章となってしまったことについては反省する限りではありますが。とはいえ、これは私の誤読であるのかも知れないのですが、私はApemanさんを「反web的なブロガー」と思ったことはありません。たとえばですが、2chに対して批判的なブロガーが「反web的なブロガー」であるということは、まったくない。2chとWebは等号にて結ばれ得るものではないのであるから。現在、実際的な問題として、2chの存在を意識において前提しないことには多くブロガーは活動し得ない、そのことは事実ですが、たとえばApemanさんはむろん前提されている。蛇足的に申し上げれば、そうした常に喧嘩上等な(こと、はてな別館における)Apemanさんの姿勢もまた、私が尊敬し頭の下がるところではあるのですが。


 しかし、「筆者の意図から逸脱した文脈が発生しかねない」というのはいくらなんでもまずい。「言説の効果の理論」が存在するのは知っているけれどそれは気にしないはずなのに、言ってることと、やってること(言ってることだけどw) が矛盾している。そのことは以前に「臓器移植募金」騒動のエントリーでかつてsk(-)44さんに好意的なコメント者も指摘されていたわけですし。


とぼけているわけではまったくないのですが、どの方のコメントのことだろう、と考えています。25日付の、1774さんによる書き込みのことでしょうか。「「言説の効果の理論」が存在するのは知っているけどそれは気にしない」――いえ、確かに以前、再三そのように主張、というか強弁しましたが、その点は本人の意識においては、はっきりと自省しました。ならなぜ靖国なのか、という理由は上記にて記しましたが。つまり、自動的にフレームを構成してしまうキーワードの問題も含めて、「筆者の意図から逸脱した文脈が発生しかねない」ことに気が付いた以上、少なくとも筆者の立場から「筆者の意図」を明示する原則的なスタンスへと転回した、ということです。それが結果において訂正的な機能を果たし得るかはわかりかねますが、少なくとも姿勢においてはそうするようにしている、言いっ放しの無責任は原則的にはやめる、ということです。むろん「筆者の意図から逸脱した文脈が発生」することの責は多く筆者に付されるとは、思います。

 私は最初のエントリーの前半は、ありそうなことだし、それ自体は面白く読めたんですけど。ただ、当然こちらも考えてる問題なのですが。


「当然こちらも考えてる問題」そう思います。そのこともまた上記にて記しました。ひとつ記すなら、あらゆる事象をめぐる「発言」に際して発生し得る、否、蓋然的な前提とされる「問題」であろうと、私は考えます。

 結局、Apemanさんの書き換えと元エントリーの差は元においては「プライベート」な場面であったのに対して、書き換えバージョンは「オープン」な場面を設定していることですね。web言説が問題になるのは後者になるからだと思うのですが…。


その通りです。全面的に同意します。以下はあくまで私の見解ですが、上記の意味において、テンプレートの改変段階においてApemanさんの恣意、というか私に対する批判的な意図が介在しているのであろうと、考えますが。とはいえApemanさん、改変テンプレは傑作(字義通りの意味)ではありましたが、せめて注釈において当方の読者に対しても明示的な体で批判を示していただきたいとは、思いはします。そして、NakanishiBさんことN・Bさん、丁寧に読み(読み返してまでいただいて)、かつ分析し、そのことを明確に記していただき、ありがとうございます。筆者の意ともほぼ一致します。


また、N・Bさんに対するApemanさんのレスにおいて新規に記された、Apemanさんによる私に対する批判についてですが、

しかし「発言内容の妥当性」に即した批判ではまったくないわけですよ。なのに自分の発現については内容の妥当性に即してのみ評価しろ、と要求する。もちろんN・Bさんのおっしゃるとおり「やってること(言ってることだけどw) 」なわけで発言のパフォーマティヴな側面についてシラを切ることも問題だけど、そこを譲ったとしてあなた「言ってることとやってることが違う」じゃないの? と。


大半の、不案内な皆様に対してインフォしますと、過去に、そうした対話の経緯が存在したのです。集約的には以下のエントリにおいて。再掲しますが。


Final? Answer - 地を這う難破船


つまり、一連の経緯を超乱暴に要約するなら、言説の判断に際して「発言の内容的な妥当性」に対してのみ自らは準拠する、とsk-44はかつて見得を切った。であるなら当該の新規エントリにおける批判の行使は恣意的な二重基準を示しているであろう、と。その通りなのですが、ですから、上記においても記しましたが、私は「発言の内容的な妥当性」に「のみ」準拠するという姿勢については、指摘に接して自省したうえで、認識ないし態度においては改めていると、それこそ「指にタコができるくらい書いてきた」すなわちエントリにおいて再三明示してきたのですけれど。あれだけはっきり書いてきたのに聞こえないフリするんだものなぁ…。真面目に記すなら「発言の内容的な妥当性」とその外部にある準拠枠、バランスを前提して両方に相互的にケースバイケースに即して準拠することにした、ということです。なお後出しめきますが、最初の彼女が首相の靖国参拝に批判的であることの理由は、彼女の言によれば、私、宗教キライだから、とのことで尽きていました。言うまでもなく、政教分離とかそういった話ですらなく、単なる宗教全般に対する無背景にして無免疫なアレルギー。単に首相の靖国参拝に対して批判的でありさえすればよい、というものでもないと、私は考えますが。つまりは11月における前言を部分的には翻しているわけですが、つまり認識と考え方とスタンスにおいて、全面的なものではないにせよ、転回に至った、悪く言えば翻したことを、認めます。私は自らの過ちないし誤断については、質されたなら認めます。ただ、申し上げますと「発言内容の妥当性」と「発言の内容的な妥当性」とは意味的に異なりますが。当該のエントリにおいては「言説の内容的妥当性」として幾度も記しています。


なお「死ぬ死ぬ詐欺」の件と、それに付随する周辺的な事項に関する私の原則的かつ基本的な見解は、


時機外れて振り返る - 地を這う難破船


において包括的に示されています。


ところで、感動したので、かつ言及を受けたので当事者としてこちらにも掲示しておきましょうか。Apemanさんによる当該エントリのコメ欄に記された書き込み。転載。

http://d.hatena.ne.jp/sk-44/2007...0108/ 1168284127

またなあ……
違うんだ、俺たちが気に入らないのは君の言ってること「だけ」じゃなくて、俺たちが何を言っても君の言ってる内容が変わっていないことなんだ。
それを長文でしかもひどい文章で読まされるのが嫌なんだ。

> また当然のことですが「「死ぬ死ぬ詐欺」なんてもん」をめぐる検討に対するコミットメントを本心から馬鹿とは思わない方も、かつ自らのコミットメントを馬鹿と評されたなら正当な理由をもって不快と感じる方もまた、多くおられますし、私はその存在を現実に知っています。

「多く」はいねえじゃんって。
だから、webなんて砂遊びじゃないか、って何度も言ったと思うんですけどね。
そんな5,6人いない馬鹿な連中をまともな彼女の感覚に対立させられるわけがないだろう。馬鹿とまともな子をフラットに対処しろ、と言ってるのかもしれないけれども、そんなの毎日新聞がやってくれるわけ無いだろう。
だいたいそれなら、何に対しても良いも悪いも無いだろう。価値判断を抜け、ということなんだからさ。なんで君は否定できる?肯定できる?この程度の相対主義の矛盾も分からないでモノを言ってる。これすらも言ったことのはずなのに。
君らの砂遊びのルールが大人に通用すると思っているのか。ホントに、もう。
トニオ | 01.09.07 - 6:47 am | #


当然、Apemanさんは下記の経緯についても御存知のことと思いますが、新年早々の、Mr_Rancelotさんのブログエントリのコメ欄における(追記:上記と)同一人の書き込みに対する、Mr_Rancelotさんのレスから引用します(Mr_Rancelotさん、御容赦ください)。


http://d.hatena.ne.jp/Mr_Rancelot/20070102/p1#c

僕たちはこうして活動することで、不特定多数の第三者に判断されます。あなたが僕についてどう思われようと、痛くも痒くもありません。
不特定多数の第三者に判断を委ねるだけです。
僕からすれば、あなたの言動は恥の上塗りし、かりそめにもあなたを擁護した人たちをますます不利におとしめているだけに見えますが、あなたもそんなことはきっと気になされないでしょう。


ところで、かかる「トニオ」さんに対するApemanさんのレスは。

>違うんだ、俺たちが気に入らないのは君の言ってること「だけ」じゃなくて、俺たちが何を言っても君の言ってる内容が変わっていないことなんだ。

というわけですよ。「言ってることとやってることが違う」と指摘しても「言ってることだけで評価してくれ」って返すのは、ある意味最強ですね。


>馬鹿とまともな子をフラットに対処しろ、と言ってるのかもしれないけれども、そんなの毎日新聞がやってくれるわけ無いだろう。

そりゃそうだ。新聞になにを期待してるんだか(w


は?


他にも訊きたいことはあるのですが、結局長文となったsk-44なので、この辺にて。ところでApemanさんによる批判の一貫した要諦とは、私の言行における二重基準的な恣意性のことであったと思うのですけれど。








…………あ!


……アップロード直前に、エントリを見直していてハッと気が付き、驚き戸惑っていることなのですが、ひょっとして一切は、上記のような迂遠めいた理屈の話ではまったくなくて、かかる改変テンプレをApemanさんが私に対して示した理由は、ただ単に、シンプルに、自分(=Apeman)がこのような内容の事柄を記したなら、いわゆる「死ぬ死ぬ詐欺」について幾度も言及し言説においてコミットしてきた貴方は不快に思うでしょう?私が貴方の当該記述を目にして感じた不快はそれと同種のものです、というメッセージとしての意図に基づいていて、かつ、それに尽きていたのですか。つまりは「公正泥棒」のときと同様ですよ、と。そうである可能性に、今になって気が付きました。であるなら、私が上記において縷々綴ってきたことは、またしても決定的なズレを生み、端的にディスコミュニケーションの相を帰結し、幾度目かの同様の行き違いを再演してしまうのですけれど。いや、私はそういう話ではないと思っていましたし、上記は決して「議論のために用意された見解や論理」ではなく、まったくの本心であるのですが。(追記:つまり、改変テンプレについてはまったく不快には思いませんでした、というか喝采しました。)もしもそのような「レイヤーの相違」が相互の間において本質的に横たわっていたのであるなら、私の上記記述はApemanさんにはまたしても「魂のこもらない心無い韜晦」と受け取られてしまうわけですよね。姿勢においてしらばっくれているわけでもとぼけているわけでもなんでもなく、私は本当に、このような認識に準拠して生きている、少なくとも言説においてはそうなってしまう類の人間であるのです、真面目になればなるほどに。以前に記した、貴方との資質の違いとは、そのことです。単に、シンプルに、「個別的なコミットメントに準拠した立場の置換性の話」をされているのであるなら、わかりますし、私も素直に反省します。ええと、混乱して頭の整理が付きません、コペルニクス的な認識の転回が現在進行形にて頭に訪れている、これもまた私の見当違いであるのかもわかりませんが、致命的なディスコミュニケーションにおける何らかのサンプルとなることでしょう、グダグダになってしまいましたが、上記についても補正することなきままに(補正する必要もないのです、ただし、上記のような事項についてApemanさんが問われていたのであるなら、ということです。そうでないならまたもスレ違い……(泣))、このまま掲示します、Apemanさん、応答を。駄目だ、どうも格好良くは、決まらなかった。