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島崎町『ぐるりと』のブログ

2018-03-19

マーティン・マクドナーの戯曲

マーティン・マクドナー(『スリー・ビルボード』)がどんなにすごい戯曲家だったのか知りたくて、日本語で読める2作、取り寄せる(パルコのネット通販で買えた)。

愛猫を殺されたアイルランドの超過激派が、復讐のために帰ってくる恐怖、『ウィー・トーマス』。童話作家が書いた本のとおりに子供たちが殺され、容疑者となった彼は全体主義国家のもとで拷問される『ピローマン』。

どちらも着想がすごく、ストーリーの1歩1歩が過激かつ血みどろ。それでいてコメディ感もあるので、悲劇なのか喜劇なのか判断できない。

長編映画1作目『ヒットマンズ・レクイエム』は批評家に「監督はコメディなのかホラーなのか理解できてない」と言われたけど、マーティン・マクドナーはそれがやりたかったんだと反論してる(『スリー〜』のパンフより)。

戯曲を読めば、もうこの頃からそうだったんだね。しかも『スリー〜』ではその感じがかなり抑制されて、なんなんだこれ感が薄れ、ちゃんと1本の映画として評価しやすくなってる。

アカデミー賞では脚本賞も(!)作品賞も逃したけれど、僕は断然『スリー・ビルボード』派です。(『シェイプ・オブ・ウォーター』でいいなら、デル・トロは『ヘルボーイ ゴールデン・アーミー』や『パンズ・ラビリンス』のときにアカデミー賞あげたらよかったのに、という歪んだ意見です)
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2018-01-04

アニメゴジラ

今年の初映画はアニメ版ゴジラでした。

けっこう面白かったですが、ずーっとテンション高めで緩急の急ばかり。さらにしゃべりっぱなし音楽なりっぱなしで、久しぶりに尺読みできない映画。

今がいったい、全体のどの位置なのかも把握できないまま、いつの間にか終わっていた。不思議な映画体験。

あと未来の地球は恐ろしい、ということで我らがシャマラン映画『アフター・アース』を思い出したよ。いつアーサが出てくるんだろうと。

まあ出てきたのはゴジラだったけど。

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2017-12-04

映画のチェスシーン

授業で映画のチェスシーンを観ました。チェスで負けたときの反応、というキャラ理解のためでしたが、こうして並べてみると、人間以外のものに負けるというシーンばかりでしたね。これにはなにか意味があるはず。

2001年宇宙の旅
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遊星からの物体X
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ブレードランナー
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スターウォーズ エピソード4』(これは劣勢になったときの反応)
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ハリーポッターは観ませんでした。

2017-11-30

本物と偽物、一番出ていたのは……『ブレードランナー2049』

『ブレードランナー2049』の感想を3行でいいので書いてほしいと、ある人から言われていたので書きます。

長い。全体の尺も長いが1つ1つのカットもシーンも長い。それでも間が持つのは監督ドゥニ・ヴィルヌーヴと撮影ロジャー・ディーキンスの力なのだろうけど、でも長かった。

という3行だけでは悪いのでもう少し書くと、35年前の『ブレードランナー』のときから、このシリーズの主題は本物と偽物、そこにどれほどの違いがあるのか、だった(原作者フィリップ・K・ディックの主題も常にそうだ)。旧作ではルドガー・ハウワー演じるロイというレプリカントの最期を観て、僕たちは心打たれ、本物と偽物の間にさほどの違いはないと思い知らされた。

いっぽう『2049』は主題を引き継いで描いているようなのだけど、どうにも心に迫らない。なぜだろう? いや、心打たれた場面はあった。ジョイというバーチャル(死語)な電脳(死語)女性の存在とラストなのだけど、劇中、空っぽみたいな言われ方をする彼女の行く末にグッときた。SFというジャンルの本当にいい部分がハッキリ現れたシーンで、悲しくもうれしくもなった。

しかし、そのシーンが際立てば際立つほど、そういう電脳存在を描くだけで本物/偽物に差はないと証明できてしまい、つまりじゃあ人間とレプリカントの物語という本来の対比がどんどん弱まり、ついには無に近くなってしまうような気までした。

最大の弱点はクライマックスで、前作では一番心に残るロイのシーンで、クライマックスとテーマが結びついていた。ところが今回は単なるアクションシーンになってしまい、かやの外に置かれたデッカードのアップアップ具合もふくめ、残念さが際だった(映像はすこぶる美しいのだけどね)。

まあただいいところも多々ある映画なので、評価する人が多いのもうなずける。例えば主人公K(名前がいい)が自分の出自の真相を知らされるところなど、かなりグッときて、おっ! とうなった。それにやっぱり旧作が好きな人にとってレイチェルのシーンは理屈を抜きに感動した。

それにしても最近のハリソン・フォードは、若いころのやんちゃが子どもの代で返ってくる、みたいな映画ばかり(本作はもとより『スター・ウォーズ フォースの覚醒』や未見だけど『インディー・ジョーンズ4』も息子が出てくるんだよね?)。でもこの周期が終われば、なにか新しい境地になるのではないかと、ひそかに期待しています。
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2017-11-13

天空のハウスの店じまい

ハウスの撤収作業に来てます。意外と高いところは平気ですが、これ以上になるとどうかわかりません。
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2017-10-16

祝『スモーク』ブルーレイ

なぜか発売中止になった『スモーク』ブルーレイ版が突如、12月に発売予定。原作ポール・オースター、監督ウェイン・ワンハーヴェイ・カイテル主演の群像人情ドラマ。

原作者ポール・オースターは現代アメリカを代表する作家。初期作『幽霊たち』のように、探偵小説の形式を借りながらいわゆる純文学を書く、というようなジャンルを横断して現代や個人を描いていた(前期まで)。

そのオースターが映画の原作を手がけた本作。まさしくオースター的と言っていい「偶然」が生むドラマや奇妙なエピソードの頻出など、オースターを知らない人は新鮮な感覚で楽しめるはず。

物語の奇妙さを楽しんでもよし、あるいはブルックリンを舞台にしたニューヨークの下町人情物語と思って観るもよし。

2017-10-02

ポップの威力!

『ぐるりと』のポップあります!

場所は札幌駅ステラプレイス5階の三省堂、作ってくれたのはイラストレーター成田真依子さん(ヒューマンアカデミーの成田先生です)。

いい感じで目立ってるで、残り2冊、ぜひ買ってポップの威力を知らしめてほしい。
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2017-09-11

『ぐるりと』情報

『ぐるりと』情報。

夏のあいだ在庫不足で全然出まわってませんでしたが、ようやく充実しつつあります。書店だけじゃなく図書館にもどしどし納入してます。

数ヶ月前、出版社に在庫がなく200館以上から注文あるのに納入できてないと聞いて愕然としてましたが、道内いまのところ32カ所、札幌でも4館にあります。ぜひに。

まとめて探す - ぐるりと | カーリル

2017-09-10

『ぐるりと』新聞に載ってます

9月10日の北海道新聞、書評欄に『ぐるりと』の情報出てます。新刊情報として4行だけですがありがたいです。

『ぐるりと』はまだまだ絶賛発売中!
http://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784907542467

2017-09-04

比嘉智康新作!


比嘉智康先生の新作。

前半はエピソードのつるべうちで『百年の孤独』を思わせる攻めの姿勢。後半は一転『君の膵臓を食べたい』的な泣けるドラマ展開。

これを1冊にまとめられる比嘉ワールド。

2017-08-24

水を確保する方法

ハウスの逆側にある、本流の水路(本当はなんていうのかわかりませんが)からポンプで水を汲むことにしました。

ここから支流に流れて、弟の畑の向こうにある水田まで行っていたのですが、先日書いたとおり稲作にもう水は不要なので、本流から支流に枝分かれするところを止められてしまいました(そうしないと稲がダメになるので仕方ないのですが)。

軽トラの荷台に洗面器のオバケみたいなのを積んで、ここに入れた水をハウス逆側に運び、急遽こしらえた貯水槽的なものに別のポンプで入れます。

4棟のハウスに必要な水は大変なもので、6〜7往復必要です。島崎兄弟のチームワークをもってしても最速1往復10分かかります。これはそうとう早い記録だと思ってください。

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2017-08-23

水が必要

またしても農業。水を取るために排出口を探してます。

今までは畑の横の農業用水路から取っていたのですが、稲作用の用水路ということで、先日、止まってしまいました(もう水田に水はいらないため)。

トマトはまだまだ水は大事。水かなければ枯れてしまうので、なんとかしようとしてます。

初年度でいろんなことがわからず、大変です。
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2017-08-17

演劇10本原稿書いた

札幌演劇シーズン2017夏は5本すべて観てかつ、原稿を10本書いた。
まずはオフィシャルサイトの劇評コーナー「ゲキカン!」に5本!

http://s-e-season.com/gekikan/


それと「札幌観劇人の語り場」という劇評サイトに、劇を見て思い出した小説やマンガについて5冊紹介。全部で25冊!

yhs『忘れたいのに思い出せない』を見て思い出した5冊

パインソー『extreme+logic(S)』を見て思い出した5冊


もえぎ色『Princess Fighter』を見て思い出した5冊


イレブンナイン『あっちこっち佐藤さん』を見て思い出した5冊


intro『わたし -THE CASSETTE TAPE GIRLS DIARY-』を見て思い出した5冊

2017-08-16

タイトルイン最高

今日は『スカイフォール』観て寝ようかな。今まで観た映画の中で1、2を争うタイトルインのかっこいい映画。

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1、2位を争っているのは例えば『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』とか。最高だね。

https://www.youtube.com/watch?v=JNlnQwHWSYw

2017-08-11

夏の風物詩どくんご観劇

8月9日、夏の風物詩「どくんご」観に行ってきました。芝居とはすなわち体験だということをわからせてくれる圧倒的音楽喜劇!(の中にある寂しさみたいなものがまたいい)

10日は休演日で札幌公演残るは11、12日だけ。観て損はないという言葉は、この劇団のためにある。予定のない人もある人も、円山公園野外テントへ行くべし。

で、がんばって劇団どくんご『愛より速く FINAL』の劇評書きました。2時間以上かけたいわゆる力作です。

消えない幻 劇団どくんご『愛より速く FINAL』

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