[etching] 食刻法とも。 一般にはエッチング版画(腐食銅版画)の意味で使われることが多い。 その他、ガラス関係や基板(プリント基板)関係でよく使われる。
凄く大雑把に言うと、「何かの表面」に防食層を作って、作りたいパターンの形に防食層を取除いてから、酸などで「何かの表面」を腐食させて削る技法のこと。版画の場合は銅板を使って印刷用の凹版を作る。
Edges / Robert Creeley (Author), Alex Katz (Author), / Peter Blum Edition1999 / 245x305mm / 56ページ hardcover は「本まるさんかくしかく」で販売中です。 hon034.stores.jp アレックス・カッツと詩人ロバート・クリーリーとのコラボレーション。直訳では、とうてい理解できない詩、その最後のほうをどうぞ。 でも、カッツの武骨なエッチングがステキ。 目に入るものは何でも、容赦なく選ばれた代表者、 その後、何らかの判断として残されました。 ここで思考には計画があった。 夢の中だけですか 夢…
本日8/11は「山の日」。祝日なので、出願準備作業は小休止。 なれど向かった先は海のほう。茅ヶ崎美術館へ。 「イギリス風景画と国木田独歩」展を目的に。一昨日に、東所沢の角川武蔵野ミュージアムに行ったことに連想して、要するに〈武蔵野〉つながりだ。 www.chigasaki-museum.jpなぜ〈武蔵野の人〉である独歩*1が茅ヶ崎と縁があるかというと、彼が晩年に結核に冒されて、茅ヶ崎の結核療養所である南湖院で療養生活を過ごしたことによる。 彼の最期は、劇作家・小説家である真山青果によって「病床録」として読売新聞に連載された(しかしなぜ真山青果なのか)*2。田山花袋の『東京の三十年』には、年来の…
戦艦大和の仕上げに向けて、細かいパーツを作っていきます。 エッチングパーツにはロープの台はあるのですが、ロープ本体がありません。このままでは見た目が寂しいので作ってみます。 プラ棒に釣り糸をぐるぐる巻きにして、流し込み瞬間接着剤で固定しました。 ブラウンで全体を塗装して、つや消しで全体コートしたのち、ウェザリングカラーマルチブラックで汚しました。 パーツの幅に合わせてデザインナイフでカットし・・・ 瞬間接着剤でエッチングパーツの巻取り台に固定しました。左が3つがエッチングパーツのみ、右2つロープ接着後です。このあと、すべての台にロープを接着しました。 国旗は付属のシールをアルミホイルに貼り付け…
全体の基本塗装を終えたので、部分塗装をしていきます。 まずは砲身カバーです。 砲身部分をマスキングして塗装しました。C97灰色9号を使用しています。 「灰色」とはいえほぼ白ですが、白よりも味わい深い気がするので気に入っています。 ワンポイントに白が加わっただけでまたグッと引き締まりました。一つ一つの情報追加に意味を感じるのが模型作りの醍醐味です。 艦Nextで練習した際にはC33つや消し黒を使ったのですが、どうも黒すぎた(?)ので、今回はジャーマングレーを使用しました。こちらは「グレー」といってもほぼ黒です。煤で汚れた感がでるように、マスキングなしのフリーハンドで塗り分けています。失敗するとリ…
エッチングパーツの取り付けが終わったので基本塗装に入ります。下色にはクレオスさんのMr.Color32軍艦色(2)、メインの塗装はC601呉海軍工廠標準色(以下、呉色とします)です。 この2色、塗装してみると色味がかなり違います。写真はプラバンで試し塗りをしたものです。周囲が下色の軍艦色(2)です。やや緑がかった雰囲気の深いグレーです。中心部が呉色です。軍艦色(2)と比べてかなり明るいグレーなのが分かります。この2色でエッチング大和を塗り上げていきます。 軍艦色(2)と呉色の違いは過去記事でも紹介しています。よかったらこちらもどうぞ。 <過去記事> 1/700戦艦大和の建造記録(3) 艦艇色を…
いよいよ本丸の作成に入ります。いや、ここはもう「旗艦の建造」と呼ばせてください!青島文化教材社製、1/700戦艦大和フルハルモデルと専用エッチングパーツです。初エッチングパーツに緊張しています。 エッチングの煌めきと、箱の色褪せた感じのギャップにドキドキしながら開封しました。 これは細かい!比較で置いた爪楊枝が太過ぎです。爪楊枝が太いと思う感覚は、なかなか一般的ではない気がします。 まずはエッチングパーツを貼り付ける下準備です。舷側にあるロープを張るためのものと思われる器具です。こういったディテールがエッチングパーツに置き換わります。 デザインナイフであらかた削り落としました。このとき、えぐっ…
Etchings From The Estate of Ben Nicholson / Ben Nicholson / Waddington Graphics / 1983年 / 275x207mm / 40ページ / softcover / 英文 / 3,300円 は「本まるさんかくしかく」 で販売中です。 hon034.stores.jp もう何回も ご紹介しております。 ベン・ニコルソン。 今回は 建物に執着しているようで、 けっこうその曲線が 気に入っております。 歪んだり、 重なったり、 傾いたりしています。 こんな 現実離れ感が ニコルソンの いいところ。
〈 第3ゾーン モノクローム版画挿絵本 〉 上段左から「神話の情景」「エローとレアンドル」「エルネスティーヌ」/ 下段左から「その日限り」「愛のしずく」「サッフォー」 ここにはサッカーワールドカップで言うところの “ 地獄のグループ ” さながらに、銅版画やリトグラフといったコストのかかる挿絵技法の秀作がひしめいています。その多くは愛書家クラブの私家版で、吟味された紙、洗練されたタイプフェースやレイアウトで一冊ずつ予約購入者の名前まで印刷されています。 銅版画、リトグラフ、木口木版画、どれもマルティ特有の光と影の美しさを存分に味わえる挿絵本です。 まずはエッチングの挿絵本から「神話の情景」と「…
(池田良二『Light crossing border 越境する光』、1991年) ★池田良二 展 北海道立近代美術館、2021年2月27日(土)ー4月4日(日) (WEBサイト→) www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp 池田良二さんは1947年根室市生まれ。武蔵野美術大学で油彩画を学んだ後に銅版画の技法を独学、フォトエッチングを中心に様ざまな銅板技法を駆使し、アントニ・タピエス展に刺激を受け、タピエスをオマージュしたシリーズを制作します。1985年、母親の死にともない帰省した際に廃墟となっていた旧落石無線送信局と出会い、その外観と内観を撮影し始めます。2004年以降は…
画像はマルティ夫妻のプライベートなクリスマスカード兼年賀状です。どれも13cmX11cmくらいのリトグラフや銅版画で “ 小さいものの巨匠 ” らしい魅力にあふれています。このカード、限定私家本に付いていることが時々あるので、オマケとしても使われたのでしょう。記番によると200枚程度刷られたようですが、無記番や分母の異なる記番(再刷か?)もあるようで正確なところはわかりません。 手元にある一番古いものは1937年、新しいものは1964年です。1937年版では “ A.E.マルティ ” の単名になっているのでまだ独身だったのか?と思いきや、とっくに子供もいたようです。彼の人生を垣間見るようですね…