Gaston Leroux。1868〜1927。フランス。密室トリック物の草分けとして推理小説史に残る「黄色い部屋の謎」の著者であり、「オペラ座の怪人」の著者としても有名。ミステリ以外にも歴史小説、SF小説、恐怖小説など作品のジャンルは多岐に渡る。またル・マタン紙の特派員として世界を飛び回り、ジャーナリストとしても評価が高い。
ごきげんよう、式部です。 先日映画「オペラ座の怪人」を鑑賞したので、今回はその感想です。 ネタバレを含んでいる為、気になる方はここでリターンして下さい。 Amazon.co.jp: オペラ座の怪人(字幕版)【サイレント】を観る | Prime Video 概要 原題:The Phantom of the Opera 1925年アメリカで公開されたサイレント映画。 ガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」を基に、ルパート・ジュリアンが監督を担当。 度々舞台化、映画化されている作品であり、1986年に公演されたミュージカル版の音楽「The Phantom of the Opera」で有名。 ope…
★この記事を読むと、フランスの作家ガストン・ルルーによる小説『オペラ座の怪人』を読みたくなります。 ★詳細はこちら→『オペラ座の怪人 - Wikipedia』 ★詳細はこちら→『ガストン・ルルー - Wikipedia』 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(arguments)};c.getEl…
『オペラ座の怪人』ガストン・ルルー 光文社古典新訳文庫 オペラ座の怪人 (光文社古典新訳文庫) 作者:ガストン・ルルー 光文社 Amazon いやあ、よかった。 ちゃんと小説読んだの初めてかも。 すごいテンポで引き込まれる。怪人とペルシャ人の最後のやりとりは涙なくしては読めない。人間が「生きる」とは、そこにある悦びってなんだろうというのをどーんと投げかけられる。 面白くて心に響くものを読んでみたい人にはおすすめ! 一番最初に思いついたのがサラ・ブライトマンの歌。ググった。 www.youtube.com ランキング参加中Think<書くことは考えること> ランキング参加中個人の日記 ランキング…
「オペラ座の怪人」がよりおもしろくなる?原作のおはなし⑩―積極的には殺めていない怪人― ’それなりに’うまくいっている→を→’おもいっきり’しあわせに 自分の書きたい思いだけで書いてきた、オペラ座の怪人シリーズですが、ついに最終回。 きっちり⑩で終わりそう。 ちょっとこの後は燃え尽きるかもしれません。笑笑 ということで、原作小説から、私の大好きな四季版「オペラ座の怪人」の、より理解が深まったなと感じるところを書いていくシリーズ。 最終回の今日は、「積極的には殺めていない怪人」です。 「オペラ座の怪人」の原作小説と、ミュージカルの関係はこちら↓に書いているのでご参照くださいねー。 www.aik…
「オペラ座の怪人」がよりおもしろくなる?原作のおはなし⑨―クリスティーヌが自由を求めるわけ― ’それなりに’うまくいっている→を→’おもいっきり’しあわせに こんにちは、カウンセラーいなこです。 年末からひたっすら、オペラ座の怪人について書いているけれど、誰かついてきてくれているのだろうか。笑 そんなシリーズも、あと2回となりました。 ということで、原作小説から、私の大好きな四季版「オペラ座の怪人」の、より理解が深まったなと感じるところを書いていくシリーズ。 本日は、「クリスティーヌが自由を求めるわけ」です。 「オペラ座の怪人」の原作小説と、ミュージカルの関係はこちら↓に書いているのでご参照く…
「オペラ座の怪人」がよりおもしろくなる?原作のおはなし⑦―若きラウルとクリスティーヌの恋― 「オペラ座の怪人」のことばっかり書き続けて、自分が何屋なのかもはやわからなくなってきました。笑 ’それなりに’うまくいっている→を→’おもいっきり’しあわせに こんにちは、カウンセラーいなこです。 でも今日も、原作小説から、私の大好きな四季版「オペラ座の怪人」の、より理解が深まったなと感じるところを書いていくシリーズ。 今回は、「若きラウルとクリスティーヌの恋」です。 成人の日にピッタリじゃないか〜 「オペラ座の怪人」の原作小説と、ミュージカルの関係はこちら↓に書いているのでご参照くださいねー。 www…
「オペラ座の怪人」がよりおもしろくなる?原作のおはなし⑥―怪人の恩人・ダロガー 仕事始めと思ったらまた3連休という方が多いのでしょうか。 ’それなりに’うまくいっている→を→’おもいっきり’しあわせに こんにちは、カウンセラーいなこです。 さてさて、このシリーズも長くなってきましたが、今日も書きますよー。 原作小説から、私の大好きな四季版「オペラ座の怪人」の、より理解が深まったなと感じるところを書いていくシリーズ。 本日は、「怪人の恩人、ダロガ」です。 「オペラ座の怪人」の原作小説と、ミュージカルの関係はこちら↓に書いているのでご参照くださいねー。 www.aikoingk.com 【四季版「…
「オペラ座の怪人」がよりおもしろくなる?原作のおはなし⑤―怪人は魔法使いなのか― ’それなりに’うまくいっている→を→’おもいっきり’しあわせに こんにちは、カウンセラーいなこです。 今日も今日とて、オペラ座シリーズです。笑 ほんとに、これは何のブログなんだ。笑 あと何回かで、通常モードになるので、こらえてやってくださいねー。汗。 原作小説から、私の大好きな四季版「オペラ座の怪人」の、より理解が深まったなと感じるところを書いていくシリーズ。 本日は、「怪人は魔法使いなのか」です。 「オペラ座の怪人」の原作小説と、ミュージカルの関係はこちら↓に書いているのでご参照くださいねー。 www.aiko…
「オペラ座の怪人」がよりおもしろくなる?原作のおはなし④ー人間みあふれる怪人像ー ’それなりに’うまくいっている→を→’おもいっきり’しあわせに こんにちは、カウンセラーいなこです。 妙な釣りみたいなタイトルで続けていますが、今日も好きな気持ちだけで書きますよー! アンドリューロイドウェバー版や四季版の「オペラ座の怪人」が好きで、原作を知るとそのイメージが壊れそうでいやという方は、読まないでくださいね! 原作小説から、私の大好きな四季版「オペラ座の怪人」の、より理解が深まったなと感じるところを書いていくシリーズ。 本日は、「人間みあふれる怪人像」です。 「オペラ座の怪人」の原作小説と、ミュージ…
「オペラ座の怪人」がよりおもしろくなる?原作のおはなし③―クリスティーヌはなぜ”音楽の天使”を信じたか― 仕事始めとなった方も多いでしょうか。 ’それなりに’うまくいっている→を→’おもいっきり’しあわせに こんにちは、カウンセラーいなこです。 世間がお正月の雰囲気から平日の雰囲気になると、お休み終わりは残念だけれど、いつもの日常に、どこかホッとしている自分もいます。 お正月の雰囲気って、世間の動きが止まっている感じがして、どことなくさみしさも感じるんですよね。 わかる人いますか? さて、原作小説から、私の大好きな四季版「オペラ座の怪人」の、より理解が深まったなと感じるところを書いていくシリー…
一条真也です。『恐怖 ダリオ・アルジェント自伝』ダリオ・アルジェント著、野村雅夫+柴田幹太訳(フィルムアート社)を読みました。著者は1940年、イタリア・ローマ生まれ。世界中のクリエイターに影響を与える“ホラーの帝王”。映画プロデューサーの父親と写真家の母親を両親に持ち、新聞『パエーゼ・セーラ』で映画批評を担当したことから映画との関わりが始まりました。セルジョ・レオーネ監督作『ウエスタン』(1968年)でベルナルド・ベルトルッチとともに原案に携わり、以降数々の脚本を手がけました。『歓びの毒牙』(1970年)で映画監督デビューを飾り、『わたしは目撃者』(1971年)、『4匹の蠅』(1971年)の…
本を読むという行為に長らく苦戦していたが、最近はっきりとした理由なく読めるようになったので、読んだ。ミステリばかりだ。かつて読んだことのある作品の再読も交ざっている。 エラリイ・クイーンの国名シリーズ9作(『ローマ帽子の秘密』から『スペイン岬の秘密』まで。早川書房) エラリイ・クイーン『日本庭園の秘密』(大庭忠男訳、早川書房) アガサ・クリスティー『ナイルに死す』(加島祥造訳、早川書房) S・S・ヴァン・ダイン『グリーン家殺人事件』(日暮雅通訳、東京創元社) アントニイ・バークリー『毒入りチョコレート事件』(高橋泰邦訳、東京創元社) ガストン・ルルー『黄色い部屋の謎』(宮崎嶺雄訳、東京創元社)…
中学生の頃から芝居の世界に入り、現在映画やドラマ、舞台まで幅広い場で演技を続ける佐藤玲。2023年からは俳優としてだけでなくプロデュース業として作品づくりに関わったり、ワークショップを企画したりと、さらに演劇の輪を繋ぐ活動を広げている。『あしたメディア』では、現在ロンドンに短期留学中の彼女からレポートを寄せてもらうことにした。この連載では、彼女の真っ直ぐな目線を通して見えてきたロンドンの現状をもとに、その背景を紐解き、社会との繋がりや、日本との違いについても考えていく。この旅が人生のターニングポイントと語る彼女の等身大な姿も、同時にレポートする。 これまでの記事はこちら。 観劇は、心の豊かさに…
脳みそが、「PHAAANTOM OF THE OPERA IS THERE~」漬けになるほど聴いてきたら、全くの別物だったこの驚きよ。 あっちが年嵩の男、年若の男、そして若い娘の三角関係を描くものだとすると、こちらは全てが慎ましくベールをかぶっている。そして、「あれ」がちょっと寸の詰まった豪華劇場なら、「これ」は木製の、細部に凝った古風な公会堂って感じに見える。 ガストン・ルルーの原作に一番忠実に作られているという触れ込みだけど、要所要所で、あっそうだったねーと小説の記憶がよみがえるのだった。 前半、皆硬くて、台詞と台詞の間が空きがちで、前の台詞の音(おん)を受けて発語するというとこが手薄。や…
皆さん、こんにちは。秋山です。 9月に遊んだり触れたりしたものを振り返ります。
続きまして きほちゃんご出演の ミュージカル『ファントム』を 観に行ったお話です☆ 再び彼女のクリスティーヌを見られるとは! と大感激でしたが 雪組公演とはまた異なる作品となっていて そして個人的な感想としては、 彼女の歌レベル自体は当時よりも遥かに上がっているのではないかと、 そう思いました まぁただ当時の雪組のメンバーでのあの公演には 何物にも代えがたいエモさがあって 唯一無二の宝物なので どちらもまったく別物として 比べようない素晴らしい公演で、 観客としても、ファンとしても最高の思い出となりました♡ ミュージカル『ファントム』 脚本:アーサー・コピット 作詞・作曲:モーリー・イェストン…
こんばんわ、メタル大好きHirokichiです😊 今回は、1980年にリリースされたIRON MAIDENのデビューアルバム「IRON MAIDEN」についてレビューしていきます。このアルバムは、英国チャート4位を記録し、ヘヴィメタル史に深く刻印された血湧き肉躍る伝説の超名盤です。スタジオ一発録りかと思わせる荒削りで生々しい音質と、相反する緻密な曲展開とテクニカルな演奏が衝撃的なNWOBHMの最高傑作です。 NWOBHMとは、New Wave Of British Heavy Metalの略で、1970年代後半から1980年代前半にかけて英国で起こったヘヴィメタルの新しい潮流を指します。このム…
10月はここまでずっと仕事に忙殺された。少なくとも来年1月前半までは仕事に追われそうだ。しかもその3冊のうち1冊は、9月中に大部分を読んでいて月の最初の日である10月1日の日曜日に読み終えた本だった。それがアントン・チェーホフ(1860-1904)が20代半ばの頃に書いた唯一の長編『狩場の悲劇』(1884-85;中公文庫版2022=原卓也訳)だ。 www.chuko.co.jp チェーホフのこの作品の存在を知ったのは、この中公文庫版が刊行される前年の一昨年だった。弊ブログの下記記事にて言及したことがある。 kj-books-and-music.hatenablog.com 記事のタイトルからお…
こんにちは、合川です。 突然ですが、皆さんは読書をする際に、自分の好みのジャンル・シチュエーション・傾向を意識したことはありますか? さらにはその好みが、いつどの作品で植え付けられたものなのかを考えたことはありますでしょうか。 もっと単刀直入に言うと、己の性癖です。性癖ありますか。 私はあります。 とは言え、好みは一つのコンテンツから作り出されるものに非ず。 数多の作品に触れ、そこから要素を抽出し、組み合わせることで生じるものでしょう。 私はどうやら『美女と野獣』のように「グロテスクなビースト・怪人と美しい女性(の純愛)」が好きなようです。 私のこの癖(ヘキ)は中学2年生の時に読んだ『ライチ★…
【今日は何の日】 *秋分の日 →1948(昭和23)年から国民の祝日 秋の彼岸の中日でもあるので、「祖先をうやまい、亡くなった人を偲ぶ」という主旨となっている *テニスの日 →日本テニス協会をはじめとした、テニスに関わる多数の団体で結成された日本テニス振興協議会が1998(平成10)年に制定した テニス愛好者の創出と育成などを目的にしている *海王星の日 →1846年(弘化3)、ベルリン天文台のガレが海王星を発見した 1781年の天王星の発見以降、その軌道がニュートンの天文力学に合わないのは、その外側にさらに惑星があるためだと考えられていた そのためいろいろな科学者が天王星の軌道の乱れ等を元に…
初めにお断りしておきますが、この記事は表記作品のネタバレが満載ですので、当該の小説を未読の方にはおすすめしません。 8月最後の日曜日に区立図書館に行った時、今まで全巻揃っているのを一度も見かけたことがなかった宮部みゆきの『模倣犯』全5冊(新潮文庫版2005, 単行本初出は小学館2001)が揃っているのを見て、ついつい第1巻を借りてしまった。読みたいと思った強い動機として、少し前に読んだばかりの同じ作者の『小暮写眞館』を読み終えた時、この作品は『模倣犯』で書いたような陰惨な大量殺人の話はもう書きたくないと思うようになって書いた非ミステリの小説だということを知ったので、作者自身をそんな気持ちにさせ…
私がブログを書くのは「推し文学の魅力を伝えたいから」です。 そう言うと何だか難しい事を言っているみたいですよね。でも、私は全然そんな風には思っていない。私はただ好きなものを「面白いから見て見て!」と叫んでいるだけなのです。 何が言いたいかと言うと、これは私の「推し活」です。そうやって発信する事は、「私の現在の最大の推し、ヴィクター・フランケンシュタインへの恩返しの一部になる」と思っています。それがもう一つの、私がブログを書く理由です。まずは「ブログを書くことがどうして推し活なのか」という理由についてご説明しましょう。 一言で言えば、同志が近くにいなかったからです。そもそも、推し活と文学というも…
先週公開したガストン・ルルーの『オペラ座の怪人』の記事に、トルストイが『アンナ・カレーニナ』の中で、後年『オペラ座の怪人』ヒロインのモデルとされたスウェーデン出身の女声オペラ歌手に言及していたことに触れたので、3回連載を予告しながら未だに締めの「音楽編」を書いていなかったトルストイの中篇「クロイツェル・ソナタ」の記事の続きを書こうと重い腰を上げることにした。 中学生時代から「トルストイが書いたベートーヴェン批判」ともされたこの小説に興味津々ではあったものの、トルストイ主義の説教を読まされることが心理的バリアとなって歳をとるまで読まずにきたことは連載の第1回に書いた。 音楽編ではトルストイがベー…
「ホラー小説の先駆け」らしいガストン・ルルーの『オペラ座の怪人』(1910)も後半は冒険活劇だった - KJ's Books and Music ルルーといえばかつては江戸川乱歩選のオールタイムミステリ十傑に入った『黄色い部屋の秘密』が元祖密室トリックで名高かった 何が乱歩の10傑かというと 海外探偵小説十傑 1. 黄色の部屋 ルルウ 2. トレント最後の事件 ベントリー 3. 赤毛のレドメイン一家 フィルポッツ 【ボーガス注】 「レドメイン」を高く評価した乱歩は翻案物として『緑衣の鬼』を発表。 4. 男の頭 シメノン 5. アクロイド殺し クリスティー 6. 僧正殺人事件 ヴァン・ダイン 7…