ゲーム理論において、非協力ゲームから導かれる解の一種
参加者の誰もが自分から戦略を変更する動機のなくなるような戦略の組み合わせ (例:囚人のジレンマ)
直感的に説明すると、多人数(三人以上でも良い)でゲームをしていて、「他の連中がああいう戦略を取るなら、自分はこういう戦略にしよう」「そっちがそうくるなら自分はこういう戦略で対抗しよう」「それなら自分はこういう戦略で」…というのをくり返していって、どこかで全員の戦略が一定のものに収束する場合の均衡点のこと。
プレイヤーが二人で、双方の損得が±0(ゼロサム)の場合はミニマックスという戦略を取ればよいことをフォン・ノイマンが示したが、その後に考案されたナッシュ均衡の概念はもっと一般的な(三人以上、ゼロサムでない)場合にも適用できる。
ナッシュ均衡から抜けだし、別の均衡へと動く場合が実際にはあることが、戦略的補完性等の議論で指摘されている。