父の日に『筆洗/26/6/21』は思う▼「痩蛙まけるな一茶是に有」(小林一茶)▼句を詠んだのは文化13(1816)年で句の前書きに「蛙たたかひ見にまかる、四月廿日也けり」と。繁殖期の「蛙合戦」を見たのだろう。やせっぽちのカエルにおれが味方に付いているぞと応援する心がやさしい▼句を詠んだ日が亡き父親の命日に近い▼「痩蛙」を自分に重ねているのか。苦労はしているけれども、自分もこうして生きていますと▼もうひとつ別の解釈。この句の少し前に長男の千太郎が生まれている。その健やかな成長を願い、「まけるな」と詠んだのではないか▼2組の「父と子」がこの句の中にいるような気がしてくる。重い役目を背負ったパパさん…