オリジナルなあまりひとの知らない知識を身につけていると、とくであり、目立ちやすい。 (木村治美『知性を磨く文章の書き方』) エッセイ教室で一般の人々を指導されている著名なエッセイスト・木村治美先生が、執筆術の秘密を公開している本です。 いや、著名なという言葉では足りない。大評論家の故・渡部昇一先生が、『続 知的生活の方法』の中で「現代日本の代表的女流随筆家」と呼んでおられる人なのだから。 さて、「プロのエッセイスト」をどう定義するか。この本では「編集者から執筆の依頼があり、原稿料をいただけること」としています。 プロは何を心がけているかといえば、依頼状にあたるものを繰り返し読み、「なにが自分に…