日本の食中毒は、件数ではウイルスや細菌より寄生虫が多い(人数では寄生虫は感染しないのですくない)。寄生虫の中でも圧倒的に多いのがアニサキスである。私も10年ほど前、釣った魚で自ら刺身を作り、胃壁をかまれ「おおごと」した経験がある。 アニサキスを探すという実験(高校の「食品衛生実験」)を実施したので報告したい。 1 実験書 3年食品衛生・栄養実験 No6 アニサキス サバ等の海産物の内臓から寄生虫の「アニサキス」を取り出し、観察をする。サバの場合は頭を取り、内臓を傷つけないように取り出してから腹開きにし、腹骨の内側や筋肉部分に食い込んでいるアニサキスを探す。紫外線を使うと検出しやすい場合がある。…