2016年11月号掲載 毎日新聞夕刊編集部編集委員(当時)/藤原章生 先日、久しぶりに海外に行ってきた。ネパール・ヒマラヤだ。遅い夏休みをとり、私が福島県に駐在していた時に入会した郡山勤労者山岳会の仲間8人と1週間ほどのトレッキングを楽しんだ。65歳から33歳までの男女混成チームなので、毎日歩くのは5、6時間程度。最高点も標高3,100㍍ほどのハイキングだったが、下山間際にダウラギリ(8,167㍍)がくっきり見え、ちょっとした魔力にとりつかれた気分になった。 私が初めてヒマラヤに来たのは、1984年、23歳の秋だった。当時、外国人に解禁されたばかりのインド・ヒマラヤのガンゴトリ山群にある、スダ…