正午過ぎ、スクールゾーンになっているバス通りを歩いていると、ランドセルに交通標識が描かれた黄色いカバーをつけた、小学校1年生と思しき集団に出くわしました。まだ4月ですから、恐らく午後の授業は始まっておらず、給食を食べ、そのまま集団下校と言ったところでしょう。 どうやら一班は6名ずつのグループになっているらしく、12名ほどの集団が2つの塊となって、わたしの前を賑やかに弾んでいました。はじめは遠くに見えていた子どもたちでしたが、絶対的な”コンパス”(歩幅)が違うのです。あっという間に追いついてしまいます。1.5メートルほどの歩道の幅いっぱいに広がって歩いている彼らは、意図せずわたしの進行を妨げる形…