プロダクトと同じプライオリティでチームをつくる。ピープルマネジメントの可能性に挑戦するため、2023年6月、Chatworkにジョインした原。現在は、開発四部のマネージャーを務めています。数々の新規サービスを立ち上げ、自身の会社も起業した経験は、どのように今に生きているのか?これまでのキャリアで培ってきたこと、プロダクトと人の考え方について、詳しく聞きました。 ■プロフィール 原 孝治プロダクト本部 プロダクト開発ユニット プロダクト開発四部 マネージャー 広告制作会社、印刷会社システム部に勤務の後、産業技術大学院大学を修了。株式会社識学 識学開発部開発責任者、株式会社GA technolog…
従来のプロジェクトにおける「テスト」は、リリースや納品前の最終工程として行われるものだ。多くのケースでそれは、前工程までの遅れと、それでも固定されたままのリリース日に挟まれ、予定された期間を食いつぶされた中で実施される。その上、時間に追われる中で実装されたソフトウェアは、動作確認も十分にされない状態でテストフェーズをむかえることになる。こうして品質の保証は、テスターに丸投げにされるというのが実態ではないだろうか。もちろんここでテスターに丸投げされているのは外部品質、特に機能面での品質の保証のみだ。非機能面での品質の保証は手薄になり、内部品質は顧みられることはない。 これは、ウォーターフォール開…
2023年8月9日(水)に、 Hatena Engineer Seminar #26 をオンライン開催しました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。このエントリーでは、当日のアーカイブ動画や公開資料をご紹介します。 Hatena Engineer Seminar #26 について 発表概要と資料 はてなのエンジニアリングマネジメント これまでとこれから CTO id:motemen はてなEMキャリアパス 最速攻略RTA 新卒部門 ブックマークチーム EM id:yigarashi 「いい感じにしといて」を支える技術 マンガ投稿チーム EM id:shimobayashi エンジ…
メドピアでエンジニア/マネージャーをしている濱田 (@yut_h1979) です。 昨年末から半年以上かけて、「EM勉強会」(エンジニアリングマネジメント勉強会) と題した『エンジニアリングマネージャーのしごと』の輪読会を実施しました。これがとても良い取り組みになったので、その経緯や内容について共有しようと思います。 目次 1. なぜやろうと思ったのか? メドピアの組織拡大に伴う課題感 EM学習に最適な書籍との出会い 2 . 勉強会の始め方と進め方 勉強会ニーズの把握 Slackチャンネルの開設と導入 読書ペースと進め方の決定 3. 工夫点と留意点 予習不要でハードルを下げる 内容をSlack…
ソフトウェアプロダクトに対して求められ、日々繰り返される機能追加は、コードベースを肥大化・複雑化させ続ける。成長する組織では、開発者の増員がそれを更に加速させるだろう。そして、認知負荷の軽減を目的に、いずれはコードベースの分割について考えるようになる。その目指すアーキテクチャがマイクロサービスにせよ、モジュラモノリスにせよ、コンポーネントやモジュール単位でリポジトリを分けるというのが、コードベースのもっとも一般的な管理方法ではないだろうか。 しかし、ここにはもう1つの選択肢がある。「モノリポ(モノレポ)」だ。すべてのコンポーネント、モジュールを1つのリポジトリで管理する。それどころか、社内のあ…
こんにちは。バクラク申請・経費精算チームでエンジニアリングマネージャーをしているsh_komineです。 7月はLayerXエンジニアブログを活発にしよう月間 ということで、今日は最近自分が「開発チームのマネージャーとして意識しているチームのCapability 」について話をしようと思います。LayerXのテックブログでは数少ないマネジメント系の話です。 私自身、エンジニアリングマネージャー歴自体は1年ほどなので、まだまだ足りない面もあると思いますが、誰かの参考になればと思います。 開発チームとCapabilityの定義 開発チームの単位もいろいろとありますが、基本的にはチームとして意思決定…
こんにちは。Mackerel CRE の id:KGA です。2023年8月9日(水)に Hatena Engineer Seminar #26 「エンジニアリングマネージャー(以下「EM」)編」の開催が決定しましたのでお知らせします。はてなでは、開発組織の中にエンジニアリングマネージャー職があり、開発や技術、エンジニアのマネジメントを担当しています。最近、これまで技術組織のマネジメントを担当していたチーフEMのほかに複数のEMが誕生しました。今回は、開発組織のエンジニアを統括するCTOが組織づくりの観点から、また、はてなブックマーク / マンガ投稿 (集英社様「ジャンプルーキー!」「あしたの…
ビジネスリーダーをはじめ、ソフトウェアプロジェクトの関係者にとって、ソフトウェア開発上の関心事は、開発の進捗とシステムトラブルだ。ソフトウェアの内部品質や開発プロセス上の問題や課題なんて、開発者以外に興味を示す人などほとんどいない。だから、関係者ばかりか開発者自身も、開発の進捗とシステムトラブルにばかり注意を向ける。 そのような状況に、一部の優秀な開発者は我慢ならない。憂いている。「このままではまずい、積み上がった問題に取り組むために時間が欲しい」「まとまった時間でなくても、継続的に取り組むための少しの割り当てでも構わない」と。そんな願いも虚しく、使える時間はすべて、担当する開発を進捗させるこ…
こんにちは、こんばんは。先日、キャンプにいってBUNDOKのソロベースEXをおろしたら、インナーテントを釣るベルトが秒でブチ切れて、ぴえんな気分になった執行役員CTO兼VPoPの山崎です。ちなみに切れたベルトは後日自力で裁縫をして復活しました。 さて、驚いた方も多かったかもしれませんが、下記の記事の通り、5/1よりばんくしこと河合俊典さんにエムスリー3代目VPoEとして入社頂きました。 www.m3tech.blog 本日は、その背景と理由、これからのエムスリーエンジニアリンググループ(以下、エンジニアリンググループ)の戦略について皆さんに共有できればと思います。 はじめに 新しい戦略 ばんく…
先日読み終わった「みんなのフィードバック大全」が面白かったのだけれども、ふりかえってみるとフィードバックというテーマの本は他にも何冊も読んでいた。おそらく深層意識のどこかでフィードバックに関する課題感を感じているのだろう(大げさ)。復習も兼ねて、最近読んだフィードバックに関する本を整理してまとめておこうと思ったのだ。目次 みんなのフィードバック大全 フィードバック入門~耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術 GREAT BOSS~シリコンバレー式ずけずけ言う力 まとめ 関連記事 みんなのフィードバック大全 SAP Concerという経費精算システムを販売するコンカーの日本法人社長が執筆し…
こんにちは、Chatworkでエンジニアリングマネージャーをやっているid:daiksyです。 本記事はChatwork Product Day 2023応援記事です。 lp.chatwork.com Chatworkでは、勉強熱心なメンバーがとても多く、有志が集まっていろいろな読書会が開催されています。 特に、ぼくも参加している『A Scrum Book』読書会などは毎週月曜日に30分ずつの開催で、もう1年近く続いています。 会社の同僚と一緒にやる読書会は、普段の仕事のコンテキストを共有した状態でディスカッションをすることができ、身近な課題に対して直接意見を交換することができるので、学習から…
この記事について 2023/9/30時点での3pandaのこれまでやってきたこと、考え方などを知ってもらうための記事になります。 これまでのおしごとを簡単に 専門学校を卒業後、自主製作映画の活動を二年間行っておりました。その後、夜間の専門学校に通い五年間ほどアルバイトで経験を積んだ後、正社員としてWebフロントエンドエンジニアとなり、リーダーなどを経験した後に、モバイルゲームのクライアントエンジニアに転身しいくつかのタイトルに関わりました。 その後、フリーランスのエンジニアになりましたが、顧客であったAIベンチャーに正社員として入社。入社後はエンジニアのマネージメント、エンジニア採用、開発ルー…
ログミーTechにて、Hatena Engineer Seminar #26 「エンジニアリングマネージャー編」に登壇した id:shimobayashi, id:motemen ,id:k-murakami0609 の発表内容が掲載されました。 マンガ投稿チーム EM id:shimobayashi logmi.jp CTO id:motemen logmi.jp ノベルチーム EM id:k-murakami0609 logmi.jp
某社でなんでも屋さんだったのは良い経験だった 転職エージェントさんと話していて以前に勤めていたAIベンチャーの事を知っていてその話になった。 元々はフリーランスの時のお客さんだったけどバイアウトで大手企業のグループ会社になって そのタイミングで正社員に誘われて入社。 入社後は採用活動も新入社員のPCの手配やセットアップもメアドの作成も備品管理も.... なんでも屋さんをやっていた。 採用が落ち着いてエンジニアのマネージャーとか自社プロダクトのスクラムマスターとかもやらせてもらってそれもものすごい良い経験だったけど、今日はその前半のバタバタのなんでも屋の経験をエージェントさんに「珍しい経歴でとて…
東京近郊に戸建てを建てたHiroakiさん。遮光用のスクリーン、リビングの照明、全館空調の温度など、さまざまな設備をコントロールできるスマートホームです。 将来的に最新技術を遊び倒せる「アップデートできる家」にしたいと考え、各種ケーブルの空配管や電気自動車(EV)の電源などを確保しているのもポイント。 職業柄、「よりよいもの」や「よりよい環境」を求める方が多いエンジニアの家づくりを紹介する「エンジニア、家を建てる」第7回です。 はじめまして、Hiroakiと申します。共働きの夫婦(私40代、妻30代)と子ども2人(長男4歳、長女0歳)の4人家族で暮らしています。私は10年ほど自動車業界に携わっ…
3pandaです。思うところありまして9月で会社を辞めることになりました。この先はフリーランスなのかまた企業勤めなのかはまだ分からないですがマイペースにやっていこうと思います。 そんなわけでちょっと早いですが今日からちょこちょこブログ書いていきます。 # ここ数年のふりかえり もともとはWebのフロントエンドエンジニアでやってきて、そこからUnityでゲームつくるゲームエンジニアに転身ししばらく楽しくゲームエンジニアやってました。 そして5年前に一時フリーランスになり、そのままクライアントだったAIベンチャーに入社。 入社してからはPjMだったりEM(エンジニアリングマネージャー)だったりSM…
最近考えていることシリーズ。 不自由な生き方のほうがむしろ幸せ 自由を追求する、というのが僕の人生のメインテーマのひとつなのだけど、最近気づいたのが不自由に生きる方が幸福度は高いという体感である。 例えば、僕は有給消化率がとても低い(すみません)。これは理由があって、自由だからとらないのである。今の会社はフレックスタイム制で、かなり就業時間に融通が利く。だからちょっと役所や銀行に行く用事がありまして、みたいなときに休みをとらずにそのまま行ってしまう。で、その分を夜や休日に短時間労働して埋め合わせている。 これはとても良いのだけど、とにかく有給を消化しない。有給消化をしないことによるデメリットは…
リリースから12年を迎えた「Chatwork」は、国内ビジネスチャットのフロントランナーとして、中小企業を中心に41万社以上の企業・組織に利用されています(2023年6月時点)。DAU(デイリーアクティブユーザー)も100万を超えるため(108.6万、2023年6月時点)、ビジネスタイムには絶えず飛び交う大量のメッセージをサービスとして安定して処理することが求められます。 一方で、長期間の開発によって蓄積した技術的負債等に対応するため、システムのアーキテクチャを見直す時期にもあります。それにあわせて開発組織も、巨大なモノリスに対して案件ごとにプロジェクトを組み直す既存の体制から、職能を横断した…
はじめに ラクスのサービスでは請求書や領収書をはじめ、様々な文書を取り扱っています。 例えば楽楽精算では領収書の読み取り機能を有しており、この機能にはAIを用いた画像認識を活用しています。 このように文書画像を対象としたAI(以下、本記事では文書画像読解AIと呼びます)は、様々なタスクに応用できます。 そこで今回の記事では、文書画像読解AIではどのようなタスクを解くことができるか、代表的なものを紹介します。 また各タスクに適用できるモデルについて、本記事執筆時点でのSOTAモデル*1をいくつか簡単に紹介します。 文書画像を扱うタスクやモデルにどのようなものがあるか、概要を知りたい方に向けた内容…
読むのがホネな技術書やビジネス書を取り上げて2週間の読書期限を課して読んでアウトプットする仮想読書会「デッドライン読書会」の第57回。同僚と読書期限を約束することによって積読が確実に減るという仕組み。過去記事はこちら。さて、今回取り上げるのは界隈では有名な「スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ」である。スタッフとは参謀の意で、超上級・幹部エンジニアに関する本である。スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ作者:Will Larson日経BPAmazonなお本書は英語で良ければ以下のサイトで読むことができる Guides for reaching Staff-pl…
2023年7月13日、ファインディ株式会社が主催するイベント「開発生産性Conference」が、開催されました。 本記事では、オンラインでも配信されたセッションのうち、FastLabel株式会社とセーフィー株式会社による「スタートアップと上場企業、二つの視点から見る技術的負債との向き合い方 〜リアーキテクチャとDevOps改善〜」の内容をお届けします。 このセッションでは、異なるフェーズの両社がどのように技術的負債に取り組んでいるかをはじめとして、技術的負債に割くリソースや体制、経営陣やビジネスサイドとの合意形成をテーマにお話しいただきました。 ■プロフィール FastLabel株式会社 エ…
みなさん、こんにちは。パーソルキャリアのCTO 岡本です。 2023年8月29日~31日にサンフランシスコで開催されたGoogle Cloud Next '23へ行ってきました。今回はGenerative AIから、Cloud Collaborationといった幅広いプログラムが用意されていることもあり、自分自身の学びを深めるためにも、参加することを決めました。 一緒に同行してくれたのは、デジタルテクノロジー統括部 ゼネラルマネジャーの斉藤さんです。彼と共に今回のイベントを振り返っていきたいと思います。 イベント概要 参加したプログラムやセッション、その様子 ここでちょっと小話。 印象に残った…
2023年7月13日、ファインディ株式会社が主催するイベント「開発生産性Conference」が、開催されました。本カンファレンスは、KABUTO ONE(東京)のオフライン会場にて実施され、一部のセッションはオンライン配信も行われました。 本記事では、オンラインでも配信されたセッションのうち、株式会社グロービスの末永さんと大沼さん、株式会社レクターの広木さんによる「エンジニア1人から始めた開発生産性改善が、組織100名、経営をも巻き込んだ話」の内容をお届けします。 このセッションでは、グロービスでの事例をもとに、開発生産性への取り組みを推進するにあたって、経営層やビジネスサイドをどのように巻…
2023年7月13日、ファインディ株式会社が主催するイベント「開発生産性Conference」が、開催されました。本カンファレンスは、KABUTO ONE(東京)のオフライン会場にて実施され、一部のセッションはオンライン配信も行われました。 本記事では、オンラインでも配信されたセッションのうち、Chatwork株式会社でプロダクト本部長を務める田中佑樹さんによるセッション「フィーチャーチーム化への取り組みと、それを支える組織マネジメント体制」の内容をお届けします。 開発体制をプロジェクト型からフィーチャー型へと移行しているChatworkで、どのようにチーム体制の移行に取り組んでいるか、どのよ…
はじめに エンジニアとしてのキャリアは非常に幅広く、多様な道が存在します。この多様性は、技術の進歩やビジネスのニーズの変化、そして個人の興味やスキルセットに応じて、さまざまな形で展開されるものです。一部のエンジニアは特定のプログラミング言語やフレームワークに特化することを選ぶかもしれませんし、他のエンジニアはリーダーシップやマネジメントに進むことを選ぶかもしれません。また、新たなテクノロジートレンドが出現するたびに新しいキャリアの道が生まれることも特徴的です。 この記事の目的は、エンジニアリングのキャリアパスの基本的なステージとそれに伴うスキルセット、そしてさまざまなキャリアの選択肢について説…