ブラッドハンター―血液が進化を語る.庄武 孝義.新樹社 この本の著者,庄武孝義は11種7000頭の野生猿を捕獲して採血した『ブラッドハンター』の異名を持つタフな生物学者です 著者は,アフリカのサバンナヒヒ類(アヌビスヒヒ,キイロヒヒ,チャクマヒヒ,ギニアヒヒ)とマントヒヒの関係について,サバンナヒヒ類とマントヒヒの共通祖先の一部が陸橋を通ってアフリカからアラビア半島に渡り,その後アラビア半島の過酷な環境の中で独自の進化をして(異質な社会構造を形成)マントヒヒになり,その後,最終氷期にできた陸橋を通ってアフリカ大陸に進出したのではないかと述べていますね(アヌビスヒヒとマントヒヒの分岐は30〜40…