南米ガイアナの奥地に切り拓かれた集落ジョーンズタウンで起きた900人余の集団自殺は世界的な話題となり、9・11発生までアメリカ史上最悪の民間人虐殺と呼ばれた。 彼らが信奉した新興宗教「人民寺院」、その教祖ジム・ジョーンズが目指したものとは一体何だったのか。 集団自殺の衝撃 1978年11月18日、南米ガイアナの北西部、ベネズエラとの国境付近に拓かれた宗教コミュニティ「ジョーンズタウン」で、「人民寺院」創設者ジム・ジョーンズと信者ら併せて909人が死亡しているのが確認された。 Peoples Temple;人民寺院は1960年代から70年代にかけてカルフォルニアを中心に勢力を拡大した新興宗教で、…